作品一覧

  • 13の秘密/第1号水門
    -
    1巻770円 (税込)
    「13の秘密」はパリを舞台に、探偵趣味のルボルニュ青年が新聞記事を手がかりに13の犯罪の謎を解明する連作短編集。有名なミステリー評論家アントニー・バウチャーは「純粋に頭脳だけで事件を解決するという点でルボルニュに比肩しうるのは『隅の老人』だけだ」と絶賛している。「第一号水門」はメグレもの初期の長編…老船頭のガッサンは運河に落ちるが、救出される。同じ場所で、界隈の河川運行を仕切るデュクローが、痛手を負い意識を失っていたところを助け出される。デュクローの息子ジャンが、父を襲ったのは自分だと告白する手紙を遺し自殺を遂げる。翌日、さらにベベールなる水夫がシャラントンの水門で縊死死体となって発見される。
  • ベスト・オブ・イヨネスコ 授業/犀
    5.0
    〈この世界の「人間的条件の不条理性にたいする形而上的な苦悩の意味」の主題を、演劇固有の表現形式、つまり具体的な物、身体的な営為による視覚的イメージで提示しようとする試みに注目するマーチン・エスリンによって「不条理演劇」という呼称で括られた。この中で、より成功したのが、ベケットとイヨネスコの二人の作家だったと言えるだろう。前者は悲劇的に、後者は喜劇的に[…]その後の《新しい演劇》の作家たちに大きな影響を与えていった〉(本書「解説」より)。 女生徒に言語学を講じていた教授が意味不明すぎるほど錯乱してゆく「授業」、全体主義の滑稽さと恐怖を描きだす「犀」──ねじれる世界に笑いをとどろかす表題作のほか、不条理劇の出発点にしてパスティーシュの原点でもある「禿の女歌手」、前衛劇のモダン・クラシックである「椅子」、ロラン・バルトやブレヒトを皮肉る「アルマ即興」、僅かな言語に荒唐無稽なイメージあふれる「歩行訓練」の6作品を収録。 ベケットとともに不条理演劇の双璧をなすイヨネスコの、コミカルでグロテスクな名作集!

ユーザーレビュー

  • ベスト・オブ・イヨネスコ 授業/犀

    Posted by ブクログ

    <翻訳文学試食会>課題本のために読みました。ページを開いて戯曲だと知りました。私は戯曲は苦手なので自分では手に取らなかった本ですが、なんだこりゃ、なんか無茶苦茶で面白かった。
    しかし演劇で見るには不気味そうで苦手かもしれない(-_-;)
    読むのは自分でペースを決められるので、戯曲だけど読むことで楽しんだってことで。

    『禿の女歌手』(諏訪正訳)
    ロンドンに住むスミス夫妻は、マンチェスターに住むマーチン夫妻を食事に招いていた。スミス家には女中のメアリがいる。消防署長も来る。彼らの間でナンセンス会話が繰り広げられる。
    開幕場面はスミス夫妻の家なのだが「私たち英国に住んで英国のサラダを食べて英国のお

    0
    2026年03月29日
  • ベスト・オブ・イヨネスコ 授業/犀

    Posted by ブクログ

    『授業』
    ☆4.5くらい。
    教室と生徒という、(理想化しすぎかもしれないけど)本来双方向的な横並びの関係であるべきものが、(現実的にも好ましくない)一方通行の垂直関係に変化する際の、暴力性を描いている。

    演劇的なドラグティックさが、全体の基調とよく調和していた。

    何かを教えるという経験をしたことがあると、共感しやすいと思う。

    0
    2025年10月20日
  • ベスト・オブ・イヨネスコ 授業/犀

    購入済み

    犀化は破綻か?革命か?

    『犀』は手塚マンガの中で
    短く紹介されていたので
    ずっと気になっていました。

    仕事や人間関係が
    特にひどくうまくいかないのでなければ
    こんな変身は考えないだろうけれど、
    知性が鋭いとこういう不安な状況が
    感じられるのかもしれません。

    犀の、人間とはかけ離れているだろう
    皮膚感覚と、
    人間の持っているおそらく高度な
    いろいろな特性を失う
    恐ろしさを感じます。

    人間の日常のいろいろな対立や
    不幸からの逃避、なのか
    革命への突進、なのか、
    そんなものとして
    魅力なようにも思えるけれども。

    #切ない #シュール #怖い

    0
    2022年03月23日

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