作品一覧

  • 大塩平八郎の乱 幕府を震撼させた武装蜂起の真相
    3.5
    1巻968円 (税込)
    江戸後期、天保の大飢饉が起こり、深刻な米不足から大坂でも餓死者が続出した。大坂町奉行所の元与力で陽明学者の大塩平八郎は、窮状を見かねて奉行所に救済を嘆願したが容れられず、私塾の門弟らと「救民」を掲げて決起。乱は一日で鎮圧された。自決まで一カ月余り大坂市中で潜伏を続けた大塩の真意は何か。密かに江戸へ送った「建議書」で何を訴えようとしたのか。近年発見の史料もふまえ、幕府を震撼させた事件の全容に迫る。
  • 武士の町 大坂
    値引きあり
    5.0
    1巻550円 (税込)
    江戸時代の大坂と言えば「天下の台所」、つまりは町人の都というイメージが強いだろう。司馬遼太郎は、幕府直轄の武士はわずか二百人と述べている。しかし、江戸時代のはじめからおわりまで、一貫して大坂は「武士の町」だったのだ! 大坂に武士はほんとうは何人いたのか? 武士たちはどうやって大坂の生活を楽しんでいたのか? 大坂城はどんな構造だったのか? 奉行所では何が行われていたのか? 大塩平八郎はなぜ決起したのか? なぜ「大坂は町人の町」という言説が生まれたのか? 「武鑑」や、大坂町奉行所の絵図面、代官たちの日記、幕府にのこされた数々の文書など、数多くの史料を駆使して、大坂という町で、いかに武士が生き、歴史を動かしていたのかに光をあてる快心作。

ユーザーレビュー

  • 武士の町 大坂

    Posted by ブクログ

    大阪商業大学であったシンポジウムで、藪田貫氏の講演で知った本が「武士の町 大坂」でした。
    彼が、この本を書こうと構想を抱いた後、平成8年大阪文化情報センターでの講演の後、与力の家系のご婦人から、『大阪ではいつも「町人の町」といわれ、肩身の狭い思いをしてきました。今日、はじめて、自分の家に自信がついた気がします』と言われ、当該書物を著すきかっけとなったと書いておられる。
    実は、私の家の菩提寺も北区同心にあり、近くの川崎東照宮があり、造幣局は、与力屋敷を壊した後に検察されたものだと知りました。
    明治政府が徳川時代の武士社会を消すため、採った政策の結果が「町人の町」大阪だったという藪田の仮説ではある

    0
    2022年12月23日
  • 武士の町 大坂

    Posted by ブクログ

    大坂の武鑑類や赴任した武士の日記など史料を基に大阪での武士たちの姿を見ていく中で、「町人の都」の言説について考える書。今までなかなか見えていなかった徳川期の大坂における武士を考えるうえで貴重な本だと思う。
    個人的には、関連史料にどんなものがあるかを知ることができただけでもありがたい。それらを見ていく中で、うちの先祖の大坂城代家臣としての役職がわかる史料がいくつか見つかり、先祖の事績確認がまた少し進んだ。

    0
    2021年10月17日
  • 大塩平八郎の乱 幕府を震撼させた武装蜂起の真相

    Posted by ブクログ

    近年の中公新書の日本史ジャンルのクオリティにはいつも驚かされる。今回は大塩平八郎の乱。元与力はなぜ乱に至ったのか。大石の生涯と私塾の門弟たちなど多角的な視点から浮かび上がる真相。

    0
    2023年03月31日
  • 大塩平八郎の乱 幕府を震撼させた武装蜂起の真相

    Posted by ブクログ

    大塩平八郎の乱はなぜ起こったのか。大塩の真意は何だったのか。庶民から世直しのシンボルとして、慕われ続けたのは何故か。さまざまな資料を元に、事件の全容に迫る力作。

    0
    2023年07月04日

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