作品一覧

  • 暴力団捜査 極秘ファイル 初めて明かされる工藤會捜査の内幕
    5.0
    野村総裁ら工藤會トップ3の検挙、一審有罪判決に繋げた工藤會頂上作戦は、間違いなく大戦果だ。その一方で、組織犯罪対策の課題はいまだ変わらず残り続けている。 福岡県警はいかにして「鉄の結束」と呼ばれる工藤會の結束を切り崩し、検挙、そして野村総裁の死刑判決まで繋げたのか。本書では、今まで明かされることのなかった捜査資料を可能な限り開示し、一連の事件に対する捜査状況やその背景を解説することに努めた。 本書が今後、暴力団をはじめとする組織犯罪対策の課題を考えるきっかけとなれば幸いである。(「はじめに」より)
  • 福岡県警工藤會対策課 現場指揮官が語る工藤會との死闘
    4.0
    このとき野村会長から「北九州はいいとこでしょう」という言葉が出た。私は「いいところだとおもってますよ。私は生まれも育ちも北九州だし、今も北九州に住んでいます。ただ、◯◯◯がなければもっといい街なんですけどね」と答えた。 「『やくざ』ですか……」野村会長が苦笑した。 前回の捜索時とは異なり、田上理事長も冷静だった。野村会長も、年下だが警察の現場責任者である私には丁寧な話しぶりだった。 私が言った「◯◯◯」は伏字ではなく、そのまま「まるまるまる」と口にした。意味合いとしては「ヤクザ」ではなく「工藤會」のことを指していたが、さすがに工藤會会長を前に多少の遠慮があったのだ。 (本文より)
  • 暴力団捜査とインテリジェンス
    4.0
    1巻982円 (税込)
    福岡県警VS工藤會 情報収集、駆け引き、交渉 etc. 武闘派に頭脳で迫った 歴史的闘いの全貌全国の指定暴力団の中で、唯一、特定危険指定暴力団に指定された、北九州を拠点とする工藤會。 一般市民、事業者への襲撃を繰り返すこの凶悪な組織と対決してきた福岡県警は、「工藤會頂上作戦」で、戦術的にも戦略的にも大きな成果を収めた。 その背景には、従来イメージされてきた武闘的対決ではなく、インテリジェンスの収集、分析、それに基づく戦略的対策という試みがあった。 工藤會対策に従事した福岡県警元刑事が、これまで明かされなかった戦いの裏側と、道半ばの暴力団壊滅への思いを綴る。
  • 県警VS暴力団 刑事が見たヤクザの真実
    3.6
    1巻880円 (税込)
    暴力団は壊滅できる! 警察官人生を通じ暴力団対策とりわけ凶暴として知られた工藤會対策に従事した刑事が明かす、暴力団との戦いのこれまでとこれから。 福岡県警と工藤會との戦いを通して、暴力団と日本社会がどう向き合うべきかが見えてくるのではないか。きれい事で飾った「ヤクザ」ではなく真の暴力団の姿を、そして暴力団壊滅のために何が必要なのか、多くの市民に知ってほしい。(「はじめに」より抜粋) 【目次より】 第一部 工藤會VS福岡県警 一 取締りあるのみ、の時代 二 工藤會壊滅を目指して 三 市民と共闘の時代へ 四 工藤會頂上作戦 第二部 暴力団VS市民 一 暴力団は今も脅威か 二 市民が暴力団に狙われたら? 三 令和の暴力団との戦い 四 ヤクザと刑事

ユーザーレビュー

  • 暴力団捜査 極秘ファイル 初めて明かされる工藤會捜査の内幕

    kt

    購入済み

    勉強になりました

    工藤会がいかに悪辣な組織であるかが、よく分かりました。すごくリアル。

    0
    2024年02月14日
  • 県警VS暴力団 刑事が見たヤクザの真実

    Posted by ブクログ

    著者は福岡県警に永く勤め、暴力団対策に関する仕事に長く携わった経過が在るという。元警察官である。
    本書は、永く携わった警察での経験と見聞、そしてそれを通じての啓発活動に関連する事項等、貴重で興味深い情報が詰まっている。永く難しい仕事に取り組んだ方の経験談に耳を傾けるような具合の文章で、なかなかに読み易く、引き込まれる。
    著者は北九州市の御出身で福岡県警に警察官として奉職したそうだ。北九州市と言えば…申し上げ悪いが、全国的にかなり悪名高い暴力団の活動の件が少し知られているかもしれない。正にその、かなり悪名高い暴力団との闘争というようなことが本書の話題の軸である。
    警察による対峙、対応の経過という

    1
    2020年07月04日
  • 福岡県警工藤會対策課 現場指揮官が語る工藤會との死闘

    Posted by ブクログ

    福岡県、特に北九州市で暴力団・工藤會の取締りに従事してきた筆者の死闘の記録。定年退職後も、暴力追放運動に関わり続けている。

    淡々とした語り口の中に、強い闘志と暴力団への怒りが滲み出ている。「悪い奴らを捕まえたい」という志から警察官になり、自ら志願して暴力団対策の最前線に立ち続けた経歴は、命知らずで相当な精神力の持ち主だと敬服したい。

    警察内の不祥事もあったり、市民が標的にされた卑劣な犯罪が起きたりと苦難が続きながらも、市民も暴力に屈せず闘ってきて工藤會の弱体化を実現。しかし暴力組織は姿形を変えていつの世にも現れる。それに対抗し得る「武器」を警察に与える必要性で締めくくっている。

    淡々とし

    0
    2025年11月09日
  • 暴力団捜査とインテリジェンス

    Posted by ブクログ

    工藤會対策に従事した福岡県警元刑事による捜査の裏側やマスコミ対応等「インテリジェンス」の観点から整理して著した書。論理的かつ冷静な中に暴力団壊滅に対する強い思いも感じられた。

    【目次】
    第一章 暴力団捜査とインテリジェンス
    第二章 暴力団対策における情報収集
    第三章 インテリジェンスの世界
    第四章 インテリジェンスの失敗
    第五章 工藤會総裁・会長裁判事件におけるインテリジェンスの課題
    第六章 報道対応について
    第七章 真の捜査のために

    0
    2025年09月12日
  • 県警VS暴力団 刑事が見たヤクザの真実

    Posted by ブクログ

    日本一の武闘派暴力団工藤会との激闘。

    いや。

    生々しすぎてすごいんですけど。
    北九州のかつての治外法権感、ただそれは、恐らくそれはそれで安定した秩序であったはずで、当たり前だが真っ向から切り込んだ警察は凄い。
    工藤会だけでなく、他の広域暴力団も含めた、頂上作戦の警察本気度は国家の力の凄さを感じてきた。

    震災時とかの山口組とかの炊き出しの話は、そうだよね、と思ってはいたが、その資金が全く、違法無法な方法で集められたものだということを忘れてはいけないのだった。

    ただ、暴力団=魔女という法律の運用は効果的ではあるが、どうにもそこの疑問が拭いきれないのも事実。

    0
    2023年04月20日

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