パオラ・ペレッティの作品一覧

「パオラ・ペレッティ」の「桜の木の見える場所」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 桜の木の見える場所

    桜の木の見える場所

    小説・文芸

    4.2
    1巻1,485円 (税込)
    少しずつ見えなくなる恐怖と闘う勇気の物語。 子どもはだれだって暗やみがこわい。 でも、マファルダがこわいのは、目のなかにある暗やみだ。 真っ暗闇が訪れるまで、長くてもあと半年――。 ある日、9歳のマファルダは、少しずつ視力が失われる難病と診断される。 目が見えなくなるってどういうことだろう? 目隠しして歩いてみる。暗やみでも歩けるのかどうかを試してみたかったのだ。 暗やみでくらすようになったら、どうすれば色がわかるのだろう? 不安は、どんどんふくらんだ。 それから、マファルダは、やっておきたいことのリストを作り始めた。 少しずつ見えなくなっていく、失明の恐怖を、少女の一人称で語られる物語は、読む人の心を打つ。 作者自身の体験にもとづいた、生に対する痛いほどの愛情がこめられた、感動の物語。

ユーザーレビュー

  • 桜の木の見える場所

    Posted by ブクログ

    主人公のマファルダと同じ病気を患ってるパオラさんの体験をもとに描かれた物語です。少しずつ視力が失い、最終的には目が見えなくなる難病、スターガルト病。
    小四のマファルダが学校に通いながら、嬉しいことや苦しいことに向き合ってる姿をみて感情移入しながら読み進めました。くらやみという恐怖を体験したからこそ書ける描写になっており、それに向き合って打ち勝つように前に進むマファルダに感動しました。生きる上で大切なことを知ることができました。この本に出会えたことを嬉しく思います。

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    2025年03月17日
  • 桜の木の見える場所

    Posted by ブクログ

    近頃、自分の中で再ブームとなっているイタリア文学より。綺麗な装丁から考えると思いもよらないお話。少しずつ目が見えなくなっていくスターガルト病に罹患した少女の物語。少しずつ視力を失っていく少女の恐怖が克明に描かれている。それもそのはず、作者自身がこの病気でいつ視力を完全に失うかもしれないという恐怖と闘っているのだ。作中に登場する主人公の愛読書であるイタロ・カルヴィーノの『きのぼり男爵』前から気になっていたので読もう。

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    2021年10月05日
  • 桜の木の見える場所

    Posted by ブクログ

    スターガルト病の筆者による自身の遺伝性疾患を題材とした小説。原作はイタリア語だが、英語のタイトルが時間経過を反映して切なさを感じる。

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    2025年12月07日
  • 桜の木の見える場所

    Posted by ブクログ

    両親と暮らす小学4年生のマファルダは、3年前にスターガルト病と診断され、日に日に大きくなる闇の恐怖と戦っていた。学校の桜の木に登るのが好きだった彼女は、メガネを落として降りられなくなった際助けてくれた用務員のエステッラの助言で、日記帳に「いつかできなくなること」リストを書いていた。大好きなおばあちゃんが亡くなり、その家の桜の木が切られたときに、おばあちゃんの霊もその桜の木の精も学校の桜の木に引っ越したと思うことにした彼女は、ある日、桜の木が見えてからそこに着くまでの歩数を数え、自分の視力を確認し始めた。できることがどんどん減っていってしまう悲しみの中、エステッラの励ましで、自分にとって「不可欠なもの」を探し始めるマファルダに、一つ年上の少年フィリッポが親切にし始める。

    失明の恐怖と戦いながら、周囲の温かさに気づき勇気を得ていく少女の葛藤を優しく描く、作者の実体験を基にした物語。





    *******ここからはネタバレ*******

    イタリア語で書かれた物語らしいのですが、英語のタイトルは「The Distance between Me and the Cherry Tree」。きっとこちらのほうが原題のままなのでしょう。

    どんどん見えなくなっていくマファルダの恐怖が痛いほど伝わってきて、読むのをやめたくなりました(でも、先が気になるので読みましたけど)。

    エステッラが作ったリストはbucket listだったんですね。乳房の片方を失った自分をアマゾネスの戦士に例えるなんて、こちらも胸が痛みます。
    「生きるためには、恐怖に打ちかつ必要があるのよ」なんて、10歳の女の子には酷ではないかと思う言葉が言えるのも、彼女が同様の苦しみと戦っていたからなのだと納得できます。


    ただ、「友人」として語られるフィリッポのところだけは、少々疑問が残るところが多いです。
    例えば、
    発表会のあとで彼と彼女が、一つの椅子に並んで座るとか(親しくなかったのに、そんなことできるの?)、
    フィリッポの名前も知らなかったマファルダの両親が彼の母親と仲良くなってその後彼の家にみんなで行き、ピザを食べた際、彼が彼女の口に直接オリーブを放り込むとか、
    もらうジャンパーを見てもいないのに、お礼に香水をくれるとか、
    スキー合宿の夜にこっそり懐中電灯で合図するとか、
    頼んでもいないのにソリの後ろに乗せてくれるとか、
    いやもうこれは、日本のお母さんは見過ごせないですよ(笑)。

    その他にも、先生が合宿時に彼女を男子宿舎に案内するとか、イタリアの子どもたちが赤ちゃんができる方法を知らないとか(イタリアでは教えないの?)、ちょっとカルチャーショックも味わいました。


    あと、129ページでフィリッポがマファルダに、「でも、おまえだって、クリスマスって最低って言っただろ」と言っていますが、どこで言っていたのか、読み直したけれど見つけられませんでした。
    また読むときに探してみます。

    鏡がどこにあるかわからなくなったマファルダが、手を伸ばしたら割ってしまった場面は、ほとんど完全に闇に入ってしまった彼女のショッキングな場面ですが、当たったくらいで割れる?と思ってしまいました。


    ちょこちょこ気になる場面はあったものの、実話に基づく心理描写は圧巻で、ああ、私も、与えられているものに感謝して、その中でできることを精一杯しなくては、と思わせられました。

    主人公は小学4年生。中学年から読んでもいいですけど、ちょっとそれは辛すぎるかもしれないですね。
    しっかりした高学年以上の読書をおすすめします。

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    2020年05月29日
  • 桜の木の見える場所

    Posted by ブクログ

    マファルダはだんだん目が見えなくなってくる病気にかかっていた。しのびよる暗闇の恐怖と闘いながら、「やっておきたいリスト」を作って一つ一つ実行していく。娘のためを思って娘の知らないところで物事を決めてしまう両親に反発し、家出することにするが…。
    マファルダの勇気に心が震えます。マファルダの不安な気持ちを支えてくれる用務員のエステッラが物語の核になります。

    0
    2020年02月17日

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