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少しずつ見えなくなる恐怖と闘う勇気の物語。
子どもはだれだって暗やみがこわい。
でも、マファルダがこわいのは、目のなかにある暗やみだ。
真っ暗闇が訪れるまで、長くてもあと半年――。
ある日、9歳のマファルダは、少しずつ視力が失われる難病と診断される。
目が見えなくなるってどういうことだろう?
目隠しして歩いてみる。暗やみでも歩けるのかどうかを試してみたかったのだ。
暗やみでくらすようになったら、どうすれば色がわかるのだろう?
不安は、どんどんふくらんだ。
それから、マファルダは、やっておきたいことのリストを作り始めた。
少しずつ見えなくなっていく、失明の恐怖を、少女の一人称で語られる物語は、読む人の心を打つ。
作者自身の体験にもとづいた、生に対する痛いほどの愛情がこめられた、感動の物語。
Posted by ブクログ 2020年05月29日
両親と暮らす小学4年生のマファルダは、3年前にスターガルト病と診断され、日に日に大きくなる闇の恐怖と戦っていた。学校の桜の木に登るのが好きだった彼女は、メガネを落として降りられなくなった際助けてくれた用務員のエステッラの助言で、日記帳に「いつかできなくなること」リストを書いていた。大好きなおばあちゃ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月17日
マファルダはだんだん目が見えなくなってくる病気にかかっていた。しのびよる暗闇の恐怖と闘いながら、「やっておきたいリスト」を作って一つ一つ実行していく。娘のためを思って娘の知らないところで物事を決めてしまう両親に反発し、家出することにするが…。
マファルダの勇気に心が震えます。マファルダの不安な気持ち...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月03日
この本を選んだのは、関口英子さんの訳が読みたかったから。原書はイタリア語なので読んでいないけれど、関口さんの訳は無駄がなく本当に読みやすい。
日本語訳に関してなら☆5なのだが、お話の中に理解し難い場面があったので3。
それは、主人公マファルダがクラスメートたちの持ち物を盗み取った件。人のものを盗むこ...続きを読む
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