奥山清行の作品一覧
「奥山清行」の「100年の価値をデザインする 「本物のクリエイティブ力」をどう磨くか」「ビジネスの武器としての「デザイン」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「奥山清行」の「100年の価値をデザインする 「本物のクリエイティブ力」をどう磨くか」「ビジネスの武器としての「デザイン」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
なんとなくタイトルに惹かれて手に取った一冊だったが、予想以上に読みやすく、気づけば一気に読み終えていた。本書は、誰もが知るフェラーリのデザインの裏側だけでなく、イタリア人のものづくりの精神や働き方、そして美しいものを生み出すための哲学を丁寧に教えてくれる内容だった。
特に印象的だったのは、「美しいものは正義」というイタリア人の価値観だ。フェラーリの造形美の根底には、この“美を最優先にする姿勢”があり、それがブランドとしての唯一無二の存在感を生み出しているのだと強く感じた。また、イタリア人が安い給料の中でもお金を貯めて高級ロングコートを買い、年齢を重ねるごとに丈を調整しながら大切に使い続けると
Posted by ブクログ
面白い本というのは、引っ掛かりがなく、サクサク読み進められるので
あっという間に読み終わってしまう。
本書もその様な本で、「デザイン」を思考ベースの主軸に置いている自分にとって
(職業としているということではない)こんなに面白い話はない。
著者は、もともとフェラーリの車体デザインをした人で
プロダクト系の人だが、ブランディング、マーケティング
はては収益が見通せるようなビジネスデザインなど一通りをひっくるめた
「問題・課題解決が出来る」「その道具としてデザインを使う」方なんですね。
グラフィック系で言ったら、佐藤可士和氏とか水野学氏とかが
近いんじゃないかと思う。
もともと、ブランディング
Posted by ブクログ
1.アメリカ人よりアメリカっぽいデザインを体得した話。R東京の馬場さんの話に通ずるところがあった。デザインは、体育会系だと。質を追うよりひたすら数を出せと言う。億劫がらずに体を動かせ、現場に行け、手を動かせと言う。
2.デザインは言葉
明確な方向性を簡潔な言葉で言語化し、共有することがデザイン。長い企画書を書いても、伝わらないものは伝わらない。
3.中規模生産を目指せ
ここが本書で一番心に残っている場面だ。
日本は大量生産と個別生産は得意だが、意外とこ200個作るノウハウを持つところが少ない。著者の夢は、日本に小規模生産を根付かせること。イタリアの有名ブランドは全てこの方法でつくっている。
Posted by ブクログ
フェラーリやマセラティ、秋田新幹線のデザインを手がけ、最近はヤンマーなどでも活躍する世界的デザイナー、奥山清行。
奥山氏によるこの本は、デザイン論にとどまらずクリエィテブな目を通じての、日本人や欧米人の働き方の違い、これからの物作り、新しい都市の構造論と幅広い。
驚いたのは日本人は世界的に見て、団体力では劣り、個人力で勝っているという彼の持論だ。
確かに日本のホワイトカラーの労働生産性は欧米と比べて低い。その一方で一人世界に飛び出し、活躍している日本人は増え続けている。
柔軟性を失った組織に絡め取られた個人が、力を発揮できない世界、それが今の日本なのかもしれない。そう思わせる記述は本書の