作品一覧

  • フェラーリと鉄瓶 一本の線から生まれる「価値あるものづくり」
    3.6
    いま世界からもっとも注目されている気鋭のデザイナー、奥山清行。長年海外を舞台に活躍してきた彼は、いま何を考え、どんな未来をみているのだろうか? 本書は、日本人で唯一「フェラーリ」を手がけた男が語るデザイン論。「なぜ、フェラーリは高くても売れるのか?」「地元山形の高い職人技術とデザインの融合とは?」など、デザインの要諦からものづくりの秘訣までそのすべてを語りつくす。
  • 100年の価値をデザインする 「本物のクリエイティブ力」をどう磨くか
    4.3
    フェラーリやマセラティをデザインし、近年は家具や食器、そして秋田新幹線やヤンマーの農機具のデザインまでを手がける、世界的な工業デザイナー・奥山清行氏。今でも世界中を飛び回りながら活動を続ける氏だが、自身がこのように活躍できている理由を、「日本人としてのセンスがあったから」だと断言する。では、その日本人のセンスとはどんなもので、それを引き出すためにはどうすればいいのか。それを説くのが本書である。まずは日本人としてのセンスとはどういうものかを再確認し、それを発揮するために「世界に一人で打って出る」意識を持つこと。その重要性を、自身やその他の数多くの事例で証明していく。「日本人は団体力が弱く、個人力が強い」など、今までの常識をことごとく覆していく。個人が世界で活躍するために、そして日本のものづくり復活のために、数多くの示唆を与えてくれる一冊。
  • ビジネスの武器としての「デザイン」
    3.8
    どうすれば「デザイン」をビジネスに活かせるのか――。「スタイリングとしての表面的なデザイン」だけでなく、「言葉のデザイン」、「ニーズではなく、ウォンツを刺激するデザイン」「ブランドデザイン」、「ストーリーデザイン」、「社会問題の解決デザイン」……著者が携わるプロジェクトを例に、自身の手法と「デザインの今」を解き明かす!

ユーザーレビュー

  • フェラーリと鉄瓶 一本の線から生まれる「価値あるものづくり」

    Posted by ブクログ

    なんとなくタイトルに惹かれて手に取った一冊だったが、予想以上に読みやすく、気づけば一気に読み終えていた。本書は、誰もが知るフェラーリのデザインの裏側だけでなく、イタリア人のものづくりの精神や働き方、そして美しいものを生み出すための哲学を丁寧に教えてくれる内容だった。

    特に印象的だったのは、「美しいものは正義」というイタリア人の価値観だ。フェラーリの造形美の根底には、この“美を最優先にする姿勢”があり、それがブランドとしての唯一無二の存在感を生み出しているのだと強く感じた。また、イタリア人が安い給料の中でもお金を貯めて高級ロングコートを買い、年齢を重ねるごとに丈を調整しながら大切に使い続けると

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    2025年11月20日
  • ビジネスの武器としての「デザイン」

    Posted by ブクログ

    面白い本というのは、引っ掛かりがなく、サクサク読み進められるので
    あっという間に読み終わってしまう。
    本書もその様な本で、「デザイン」を思考ベースの主軸に置いている自分にとって
    (職業としているということではない)こんなに面白い話はない。

    著者は、もともとフェラーリの車体デザインをした人で
    プロダクト系の人だが、ブランディング、マーケティング
    はては収益が見通せるようなビジネスデザインなど一通りをひっくるめた
    「問題・課題解決が出来る」「その道具としてデザインを使う」方なんですね。
    グラフィック系で言ったら、佐藤可士和氏とか水野学氏とかが
    近いんじゃないかと思う。

    もともと、ブランディング

    0
    2020年02月17日
  • 100年の価値をデザインする 「本物のクリエイティブ力」をどう磨くか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1.アメリカ人よりアメリカっぽいデザインを体得した話。R東京の馬場さんの話に通ずるところがあった。デザインは、体育会系だと。質を追うよりひたすら数を出せと言う。億劫がらずに体を動かせ、現場に行け、手を動かせと言う。

    2.デザインは言葉
    明確な方向性を簡潔な言葉で言語化し、共有することがデザイン。長い企画書を書いても、伝わらないものは伝わらない。

    3.中規模生産を目指せ
    ここが本書で一番心に残っている場面だ。
    日本は大量生産と個別生産は得意だが、意外とこ200個作るノウハウを持つところが少ない。著者の夢は、日本に小規模生産を根付かせること。イタリアの有名ブランドは全てこの方法でつくっている。

    0
    2014年02月06日
  • 100年の価値をデザインする 「本物のクリエイティブ力」をどう磨くか

    Posted by ブクログ

    フェラーリやマセラティ、秋田新幹線のデザインを手がけ、最近はヤンマーなどでも活躍する世界的デザイナー、奥山清行。

    奥山氏によるこの本は、デザイン論にとどまらずクリエィテブな目を通じての、日本人や欧米人の働き方の違い、これからの物作り、新しい都市の構造論と幅広い。

    驚いたのは日本人は世界的に見て、団体力では劣り、個人力で勝っているという彼の持論だ。
    確かに日本のホワイトカラーの労働生産性は欧米と比べて低い。その一方で一人世界に飛び出し、活躍している日本人は増え続けている。

    柔軟性を失った組織に絡め取られた個人が、力を発揮できない世界、それが今の日本なのかもしれない。そう思わせる記述は本書の

    0
    2013年09月28日
  • 100年の価値をデザインする 「本物のクリエイティブ力」をどう磨くか

    Posted by ブクログ

    奥山さんの熱量が伝わってくる、とてもいい本。議論ができない、時間軸を持てないとかは自分もそうだなと思って反省する。日本人の相手の気持ちを察する力が成功要因というのは面白かった。むしろネガティブな要素のように感じてた。

    0
    2013年09月05日

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