【感想・ネタバレ】フェラーリと鉄瓶 一本の線から生まれる「価値あるものづくり」のレビュー

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 エンツォ・フェラーリを設計した日本人奥山氏の、ものづくり考。欧米で働き、日本での雇われエンジニアの経験がない氏独自の視点で、比較論を述べる。
 まず、イタリア気質というものが、想像しているものと大きく異なっていた点が新鮮だった。効率からはほどとおい、「ゆるい」人たち?とか思ってしまっていたが、全然違うということに驚いた。そして主張を戦わせ、かつモード切替が巧みなことなど、欲しい気質がそのまま。
 ついで、「人よりもの、集より個」と表現する氏のエンジニア観にも共感するところ大。普段の仕事等でイライラする理由の一部について喝破してくれたかのような気分。無論、そのまま氏の価値観が日本で通用、というわけではなく、独自のアレンジと試行錯誤が必要だが、少し発想を変えた取り組みができる予感がしている。予感だけで終わらせないようにしたい。

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2013年07月25日

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日本人で珍しく?世界の舞台で活躍しているデザイナーから見た、海外の企業の考え方・働き方や"クリエイティブ"に対する考え方が述べられている。イタリアの企業について述べられている本も多くないため、その点だけでも読んでいて面白い。

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2016年03月21日

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子供の頃から憧れた山形の誇り奥山氏の一冊。デザインの在り方、デザイナーの考え方や、日本とイタリアを中心とした世界のものづくりの違いについてよくわかった。

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2015年12月31日

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薄い本だけど中身は濃い!デザインとデザイナーの仕事について分かりやすく紹介してます。イタリア人のイメージがちょっと変わりました。奥山さんといい奥田シェフといい山形県は人材豊富だね

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2011年11月07日

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ネタバレ

四面楚歌の海外で働いてきた著者の言葉に本物の重みを感じた。
かなりの苦労があったのだろう。
それを乗り越えて来た自負もうかがえる。
そして、これからの日本の活力のヒントが見えた。


以下メモ

言語によって思考は変わる。
議論が個人攻撃になるのは日本人の悪いところ。
あくまでも仕事の内容に対してのものと捉えることが大事。
そして適度なところで抑えることも。

イタリアは繋がりの国。
友達になればいろいろと便利なことも。
階級制度が色濃く残っており、
生まれた環境によって、あきらめている。
しかしその中で楽しく暮らす特性がある。

物を大切に扱う。ブランドは購入プロセスと所有の満足。

イタリア人は基本的にコンサバ。
イタリア料理しか食べない。
これが最高なんだから、それでいいだろう。という考え方。

ワインはランチでも飲む。
コーヒーもこだわる。ただし、砂糖を入れる。

イタリア人はやはりマザコン。
就職しても2年はインターンシップでただ働き。
初任給の手取りも7万円しかないから、
35歳ぐらいまで家にいて、母親の手作り料理を食べることになる。

地方都市がそれぞれの先端として機能。
海外との接点として地方都市が立っている。

ピニンファリーナの会長の言葉
「美しいものは正しい」に哲学がある。

シンプルなデザインこそ、手間がかかっている。
極めればシンプルになるという真理。

コミュニケーションによって求めるものを見抜く時代。
良いものの基準が多様化し、作っていれば認めてもらえる時代は終わった。

フェラーリは限定モデルの販売方法でブランドをつくり、ロイヤルカスタマーをつくっている。
ブランドを守るために顧客を選び、最大限の満足を与えている。

マニュアルが無くとも使えた日本の製品がマニュアルが無いと使えなくなってしまった。
Appleにお株を奪われたSONY。

これからの企業はクリエイティブクラスの育成が鍵。
作るだけではなく、創り出すということ。

地元山形でのカロッツェリア的な取り組みとして、バイオマス燃料のペレットを使ったストーブが面白い。
それが都心の青山で使われているのも面白い。

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2011年06月01日

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ビジネス書というよりは自伝に近い。
そのせいかまとまりがなく冗長な感じがしましたが、奥山さんのモノづくりに対する情熱が伝わってくる良書です。
やっぱり奥山さんはかっこいいです。

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2011年08月17日

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ネタバレ

『デザイン』という言葉に興味があり、ビジネス書が好きな方におすすめ。

とにかく、随所に、今、時点でのビジネスや社会問題に対する意見、提案、そして、実行できる文章がちりばめられている。

タイトルから、なかなか、車好きな以外には、手にとられない可能性があると思われるが。

そして、やはり、机上で、考えているだけ、部屋にこもってパソコンに向っているだけでは、だめだなと。手を使う、足を使う、人と話す、そして行動することの重要性が伝わってくる。

組織のピラミッド構造の部分で、総理大臣はほぼ様々な分野について素人だが、なぜ、重大な決断、判断ができるのかなどは、今、日本が抱える問題について予想して書いたようで、興味深い。

そして、好きということがあれば、それを徹底的に追求するということの凄さを感じた。

僕も車が好きだが、著者の好きにくらべたら恥ずかしくて、車が好きなんていえないな。

読みやすい文体で、一気に読めます。

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2011年04月13日

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GM, ポルシェ、フェラーリと米独伊の自動車メーカーでデザイナーとして輝かしい実績を挙げて来た著者だけに、その言葉に説得力がある。

デザインとは無駄をそぎ落とす事であるということが書かれているが、現在の気鋭のアートディレクター、佐藤可子和も同じような事を言ってた。

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2018年10月08日

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著者の奥山氏は日本人でありながらフェラーリのデザインを担当した、世界で注目されている気鋭のデザイナーである。
高くても売れるデザインのものづくりや、デザインイタリアでのものづくりについて、日本との違いを解いている。
特に日本人が知らないイタリアについては文化や人間性また、仕事の進め方などデザインに与える影響が大きい要素があり、世界で活躍していくにはそれぞれの国の特徴を理解する事が重要である。

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2017年03月29日

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★1300円
●イタリアの価値観が良くわかる
参考になる部分を取り入れて、クリエイティブな組織を作る!

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2013年04月07日

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ネタバレ

こちらも海外で活躍する日本人。イタリアのデザイン工房でフェラーリのデザインをやったと。主にイタリアと日本の違いが主眼。鉄瓶の話は最後の方でちょっとだけ。

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2013年03月03日

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ネタバレ

イタリア仕事の進め方や生活面は、自分勝手なイメージだけだったので、その国の実際を知ると、日本の良さも悪さも少し知ることができた。

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2012年08月07日

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ネタバレ

著者によると、ものづくりの過程では、作り手の顔、文化背景やそこから生じる思想(メッセージ)が盛り込まれる。
買い手は、各々の判断基準を通じて、そこに価値を見出す。
何が良いもので、何が悪いものかは、判断基準からイメージされる。

日本人には判断基準がない。
それは自分の役割や価値を主張することが少ないからである。(⇔イタリア人)
自分の価値観(こだわり)があればその基準から好きなもの、哲学にあうものを選び出しうる。高級なものを知らなくとも、想像力の助けによってイメージができる。

あと意外とイタリア人はかっこよくない(笑)
ただし「他人が自分をどうみているか」常に意識し、意見をめちゃくちゃ言う。日本人が見習うべきところであると感じる。

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2012年06月14日

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日本人が海外で働いたときに感じたことや、作者の様々なものづくりの経験(主にフェラーリ)を話し言葉でわかりやすく書かれたエッセイ。読み物としては普通。

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2011年05月24日

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GM, ポルシェ、フェラーリと米独伊の自動車メーカーでデザイナーとして輝かしい実績を挙げて来た著者だけに、その言葉に説得力がある。デザインとは無駄をそぎ落とす事であるということが書かれているが、現在の気鋭のアートディレクター、佐藤可子和も同じような事を言ってた。

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2011年03月16日

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