ジェイムス・スーズマンの作品一覧
「ジェイムス・スーズマン」の「働き方全史―「働きすぎる種」ホモ・サピエンスの誕生」「「本当の豊かさ」はブッシュマンが知っている」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ジェイムス・スーズマン」の「働き方全史―「働きすぎる種」ホモ・サピエンスの誕生」「「本当の豊かさ」はブッシュマンが知っている」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
狩猟採集中心の原始時代は余剰の蓄積という考え方がなく、豊かな自然の恵みがある前提で、今必要な食糧を短時間労働で得て、他の時間は儀式や創作活動などに使っていたらしい。
現代でも狩猟採集型の伝統を守って生活している部族では、力が強いものや狩りのスキルが高い者が権力を持たないように、食糧を分けることを「恥」と感じるようにする文化があるそうだ。また、自分のモノという所有の概念が我々と異なり、自分が持っていない者を、余剰を持っている者に要求することが当たり前ととらえられている。
気候変動とともに?、農業を行いはじめた人間は未来のための食糧生産や天候不順等に備えて余剰の生産を行う必要がでてきた。また、
Posted by ブクログ
コイサイマンとも呼ばれたブッシュマンについてはこのブログでも何回かとりあげている。「人間にとってスイカ とは何か」とか「ブッシュマン・シャーマン―エクスタティックなダンスでスピリットを呼び覚ます」などである。また「ボーントゥーラン」も記憶に新しい。この本で驚いたことはたくさんあったが、その一つは人類の分化と拡散の遺伝子による研究の結果である。アフリカの大地溝帯で生まれた人類は一方は北に拡散し、ヨーロッパ人やアジア人、アメリカ人となり、一方は南にいきコイサン人となった。コイサンの住むところでは哺乳類は絶滅しなかったが他の民族のところろはマンモスやオーロックスをはじめ多くの野生哺乳類が絶滅していい
Posted by ブクログ
ブッシュマンが太古の昔から、「豊かに」暮らす生活様式を確立していたというのが気になり読んでみた。地球環境や貨幣経済至上主義が行き詰まる社会に生きていて新しい価値観を求めていたこともあって、本書は沢山のヒントをくれた。
フィールドワークで25年も現地に通ったスーズマン博士の描くジュホアンたちの描写はリアルで力強く引き込まれ、アフリカの荒野で自ら教えを乞うているような感覚を味わえた。
特に神聖な狩りの描写には息を呑んだ。
自分たちの存在を自然の一部だと捉えていているからこそ、自然を信頼し、捕食する生き物を前にしずかになる謙虚さには、日本の「ただ足るを知る」にもつながる精神も感じて恐れ入った。
そん