金敬哲の作品一覧
「金敬哲」の「韓国 行き過ぎた資本主義 「無限競争社会」の苦悩」「韓国 超ネット社会の闇(新潮新書)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「金敬哲」の「韓国 行き過ぎた資本主義 「無限競争社会」の苦悩」「韓国 超ネット社会の闇(新潮新書)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
韓国に関する本、いままで一度も読んだことがない。文学も読んだことがない。人生で唯一接点があったのは海外で出会った韓国人。
大学生の時に語学留学先で出会ったカップルが自分たちが付き合ってること、つまり暗に婚前交渉があることということは親には絶対に言うことができない、と話していたのが、30年でも男女の付き合いはかなり自由な社会(日本)から来た私には衝撃だった。20歳くらいだったから、韓国はお隣の国でしょ?みたいに単純に文化は近いと思ってたのだ。あの時もっと韓国の社会についていろいろ聞いておけばよかった。
と30年前の衝撃を思い出したのだが、この本もかなり衝撃だった。K-popや韓流ドラマが席巻していて、実態については考えたこともなかったのだ。実は全世代にわたって過酷な競争が強いられる無限競争社会。映画「パラサイト」って誇張じゃなかったんだ・・・と思った。
新造語がいろいろ紹介されていたが、どれも苦しい現実を揶揄するようなもので(もちろんほかにも楽しい造語があるのかもしれないが)、切ないなあと思った。
私は日本語の講師なのだが、前に教えていた生徒が韓国のインター校で働くイギリス人で、その人から、韓国では子供と母親を学業のために単身赴任(?)させる話を聞いていたけど、この本で父親は「雁パパ」っていうのを知った。本当に一般的なんだと驚いた。
社会での競争が異次元レベル。自分のスペックについて常に考えないといけないなんて(しかも20歳から60歳まで、40年間も・・・)。スペックを上げるために整形までしないといけないなんて。
老人も死ぬまで働かないといけないなんて、発展途上国よりも悪いかもしれない。家族の絆が強い社会では家族は助け合うけど、それさえもできないほど子供は勉強、大人は仕事、老人も仕事(生活)をかけて車輪を回し続けないといけない。こんなふうに生きていくのってどれだけ大変なのか想像もできない。
出生率が世界でも最低なのも理解できる。
作者は数字のデータと共にインタビューなども交えて臨場感のある筆運びで書き切ったと思う。あとがきに「イエス・クリストに感謝」みたいなことが書いてあって、クリスチャン人口の多い韓国らしいなと思った。どこまでも日本とは違う国なのであった。
こんなに競争が激しいから、信仰に生きる人も多いのかもしれない・・・。
Posted by ブクログ
梨泰院クラスやミセンなどウェブトゥーン原作のドラマが大ヒットしている。日本でも花より団子など漫画原作のドラマが人気だが、海外版を制作する際日本人を窓口に毎回シナリオをチェックすることなど条件が厳しく、規模の小さいドラマ会社は門前払いだった。ドラマ制作会社は日本漫画に変わって、韓国のウェブトゥーンを原作にすることにした。
文在寅はフェミニスト政党だったため20代男性の支持を得られなかった。ユンソンニョルは女性家族部の廃止を公約に掲げて20代男性の圧倒的な支持を引き出した。
韓国では事実確認を伴わない匿名の暴露が相次いでいる
平均寿命は日本に続き世界2位
出世率は0.84で世界最下位の韓国は世界で最速で高齢化が進んでいる国
韓国はサイバー名誉毀損がひどい
Posted by ブクログ
韓国が異常だと強く思ったのは日本との問題もそうだが、個人的にはオリンピックで自国選手に不利な採点をされたとかで、相手の選手のSNSなどに韓国人大量の攻撃→相手選手は心身症、この相手国の選手団が抗議をするという事件が複数あったこと。この激情性は何か爆発寸前の鬱々たる不満がみなぎっていないとならないのでは? と感じたがその回答とも言えるのが本書。子供、若者、中年と一部の「勝ち組」になるための競争社会が、次の老人の章では社会保障もなく老人を敬う社会から「嫌老社会」となった現在が描かれる。ここで前の3世代はレールの上でなんとか外れまいと苦労する姿だが老人の世代ではレールからすでに外れた人だ。著者は実例とデータを駆使した説得力あるエビデンスを示しながら、読み物として興味深くまとめている。よく韓国はローンに苦しんでいるという報道があるが贅沢病というより競争で暴騰する教育費という側面が強いのだろう。
この本では負の側面を描いているが、韓国はアジア金融危機でのデフォルト以後、この過酷な競争社会で有史上最高の経済的反映を遂げたことも事実だろう。
周りをみても過酷な教育戦争もあってか「勝ち組」の外国語に堪能でテキパキこなす人材が多いような印象がある。この本の著者も日本留学のあと東京新聞のソウル記者のちフリーになった人だが、これだけの本を非ネイティブの日本語で書く力量は、東京新聞のあの酷い内容を書き連ねる日本人記者よりもはるかに優秀だし、欧米の日本在住記者(多くは特派員と称してまともに日本語ができない)には爪の垢を煎じて飲んでほしい。