作品一覧

  • アウシュヴィッツのタトゥー係
    4.2
    1巻902円 (税込)
    第二次世界大戦下の「絶滅収容所」アウシュヴィッツで、生き延びるため同胞に鑑識番号を刺青し名前を奪う役目を引き受けたユダヤ人の男。彼はある日、その列に並んでいた女性に恋をした。「必ず生きて、この地獄を出よう」と心を決め、あまりに残酷な状況下で自らもあらゆる非人間性に直面しながら、その中でささやかな人間性と尊厳を守り抜くために重ねた苦闘と愛の物語。実在のタトゥー係の証言をもとに書き上げられ2018年に刊行された原書は、全世界350万部のヒット作となった。

ユーザーレビュー

  • アウシュヴィッツのタトゥー係

    Posted by ブクログ

    自分なら人生を諦めてしまいそうな場面でも、生きること、愛することを諦めなかったストーリーに感動した。フィクションであるということから、まだまだ描ききれない心情や場面などもあるとは思うが、生活を詳細にイメージすることができた。恥ずかしいことに、これまでユダヤ人、アウシュビッツという名前しか知らず、何が起こっていたかに関心を持ったことがなかった。非人道的なことが行われていたと教科書で知った程度で、そこには温度がなく、キーワードとしてわたしの記憶に残っていただけだった。他の書籍もぜひ読んでみたいと思ったし、宗教というものについても知識をつけたいと思った。DE&Iや多様性という"キー

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    2025年02月10日
  • アウシュヴィッツのタトゥー係

    Posted by ブクログ

    生きているすべての人に読んでほしい。

    現代に生きる私たちは、ナチス・ドイツが1933年〜1945年まで続き本作の主人公が収容されたアウシュヴィッツは1942年〜1945年までと、始まりから終わりまでを知っている。
    本作の主人公は、いつこの日々が終わるのか、解放され自由になるかはたまた5分後には死ぬか、なにもかも分からないまま、アウシュヴィッツでの日々を克明に語る。

    結果として、運が良かったとしか思えないような状況をいくつもかいくぐり生き抜いて、現代にこの記録を残している。

    髪を剃られ、服を剥ぎ取られ、名前を奪われ数字で呼ばれ、生きるか死ぬか殺されるか、まるで“偶然“が生死を分けるかのよう

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    2024年09月16日
  • アウシュヴィッツのタトゥー係

    Posted by ブクログ

    本当にわたしは無知なんだと思った。ユダヤ人以外の人が集められることも、3年もの長い月日だったことも、なにも知らなかった。なんでこんなおぞましいことができるのかと思う。けれど、人間は皆、そっち側にいたらどんな残虐なこともできるようになってしまうのだろうか。怖い。
    トロッコ問題なんて議論できるのは、安全な場所から話してるだけじゃんって思った。ヤコブにその話できるの?
    こんなに苦しい環境で共にいても、少し立ち位置が違えば無神経な行動も取れてしまうのが人間なんだと、同じ被収容者たちの会話で感じた。最適な言葉と思いやりを使える人間になりたい。

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    2024年06月09日
  • アウシュヴィッツのタトゥー係

    Posted by ブクログ

    経験に基づく語りをまとめたもの。
    過酷な場所で、「行きのびる」と決めて行動したラリの物語。

    息を詰めるようにして読みました。
    最後まで気を抜くことができませんでした。

    その場にいる、一人一人に物語があること。
    どんなに苦しい場所にあっても、人は誰かへの思いやりを失わず、親切にすることができるのだという希望を感じることのできる物語でもありました。

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    2024年06月01日
  • アウシュヴィッツのタトゥー係

    Posted by ブクログ

    ノンフィクションではないけど、ほぼ事実の奇跡の物語。奇跡が起こったのは生きる意思を失わなかったから。でも、もはや希望を描くファンタジーかもしれない。ただ、諦めたらそこで試合終了ですよ、がここでも真理だったと改めて思いました。諦めないこと、行動すること、大切だと思いました。

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    2024年03月29日

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