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  • みんなにお金を配ったら――ベーシックインカムは世界でどう議論されているか?
    3.7
    1巻3,300円 (税込)
    「想像してみてほしい。銀行口座への入金で、毎月お金が届けられる。それで生活は維持できるが、あくまでぎりぎりという金額だ…[この]シンプルで、ラディカルで、エレガントな提案には名前がある。ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)だ。…ここ数年ほどは、[この提案は]驚くほどの存在感をもち始め、一部ではほぼ現実の話として語られるようになった…わたしはUBIについて知れば知るほど、夢中になる気持ちを抑えられなくなった。UBIは現代の経済と政治について実に興味深い問いを投げかけるからだ。インドの経済学者と、シリコンバレーのテクノロジー企業を牛耳る者が同じことを望むなど、ありえるのだろうか。1日60セントで暮らすケニアの村人たちに適した政策が、スイスで最も裕福な州の市民にも等しく適しているなど、そんなことがあるだろうか。本書は、このような問いに答えを出したいという思いで執筆を決意したものだ」(はじめに)

ユーザーレビュー

  • みんなにお金を配ったら――ベーシックインカムは世界でどう議論されているか?

    Posted by ブクログ

    ここのところ、ベーシック・インカムについての本をいろいろ読んでいまして、その中の1冊です。
    ベーシック・インカム賛成派による本、ということもあってか、ベーシック・インカムの利点について、いろいろな面から語っています。

    ベーシック・インカムについては、既に、様々な地域で実験がなされていて、どの実験でも、基本的には「ベーシック・インカムはメリットが大きい」という結果が出ています。
    個人的には、貧困の解決に大きな可能性を感じているのですが、この本を読んで、それ以外にも、多く人の働き方の改善にもつながる施策だと感じました。

    やはり、最低限の生活が保障された上で生きられることは、人間にかなりの安心感

    0
    2022年12月04日
  • みんなにお金を配ったら――ベーシックインカムは世界でどう議論されているか?

    Posted by ブクログ

    サブタイトルは「ベーシックインカムは世界でどう議論されているか?」

     ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)こそが今後の世界を救う。AIによる仕事の変化あるいは消滅、経済的不平等や貧困、人種差別や性差別、これらを解消し我々をユートピアへ誘う政策、UBI。
     ケニアやインド、そしてカナダなどの先進国での実践でエビデンスは揃いつつある。もっとも、人間は複雑で、社会も複雑で、UBIだけで全てが解決するとは著者は言わない。まだ、議論と実践、実験は必要なんだろう。

     最終章、「UBIの財源」がちょっと残念。もっと具体的な試算、提言が欲しかった。これまでと違った行政の仕組み、税制が求められるわけで

    0
    2020年07月18日
  • みんなにお金を配ったら――ベーシックインカムは世界でどう議論されているか?

    Posted by ブクログ

    ベーシックインカムの考え方は魅力的だし、実現できれば貧困の改善になる事明白だ。
    ただ、やはりそれを支える財政が持つのか、もっと具体的に示して欲しい。それ無くしては、多くの賛同は得られない。
    また、移民差別の問題等の負の側面も見逃せない。議論の更なる深掘りが必要だ。

    0
    2021年07月08日

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