鶴見良行の作品一覧
「鶴見良行」の「バナナと日本人 フィリピン農園と食卓のあいだ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「鶴見良行」の「バナナと日本人 フィリピン農園と食卓のあいだ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
フィリピンのバナナの生産者と、日本での消費者、さらにそれをつなぐ商社との関係を描いた本。
だいぶ、昔の本なので、変化している部分も多いでしょうが、問題の本質的な部分は不変であると思います。
先進国の資本が、日本の消費者に向けたバナナを、フィリピンで作らせる。
そのために、地権を収奪し、長い間培われた農地を作り替え、文化を破壊し、多くの労働者を貧困に陥れる。さらに、農薬の利用などにより、現地の人々の健康を害している。
それでも、国がもうかれば、いずれは貧困も解消される、というのが当時の開発の理屈でもあったのでしょうが、そんなこと到底望めない仕組みが二重三重に先進国資本によって仕組まれています。
この本では、その当事者の片方でありながら、まったく事情も考えずにバナナを消費し続ける日本人のあり方についても問いかけている。
はたして、バナナ農園の開発がよかったのかどうか、については簡単に答えを出せることではありませんが、知らないことや、考えないことは絶対に違うだろうと思いました。
国際化の中で、日本に住んで生活しているだけでも、確実に世界中の貧困につながっている。そのことをもっと当事者意識を持って、向き合わなければならないのでしょうね。
Posted by ブクログ
mixiコミュニティ「読書会◆アウトプット勉強会」内のトピック「BOOK BATON」にて、紹介されていた本。
日本人にとって、もっとも身近な果物の一つ、バナナを軸にして、日本と産地であるフィリピンの貿易史について書かれている本。
読んでみると、猛威を振るう多国籍企業と、支配、搾取、蹂躙されるフィリピン農業の実態が痛々しく描写されている。
最も、恐ろしいと思ったのは、以下の箇所。
「こうして、フィリピンと日本はつながった。だが、国家と国家ではなく国民と国民の関係として考えてみると、実際にバナナを作っているフィリピンの労働者と、これを食べている日本の消費者は分断されているといえないだろうか。私たち日本人のバナナへの関心が、『価格』や『栄養』や『安全性』にだけとどまっているのは、その端的な例である。」(p.223)
フェアトレードという考えがコーヒー等で近年では流行している。
バナナでも同じく、農家のことも思いやる取り組みが必要なのではないか。