作品一覧 2021/01/29更新 エクソダス――移民は世界をどう変えつつあるか 試し読み フォロー 新・資本主義論:「見捨てない社会」を取り戻すために 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> ポール・コリアーの作品をすべて見る
ユーザーレビュー 新・資本主義論:「見捨てない社会」を取り戻すために ポール・コリアー / 伊藤真 岸田新政権のスローガンも「新しい資本主義」であり、興味深く読んだ。非常に参考になる考え方であるが、都市生活者のレントに課税して再分配に回すというのは政策立案の過程で相当緻密な制度設計が必要になるように思う。この点についてはどうなのだろうか? Posted by ブクログ 新・資本主義論:「見捨てない社会」を取り戻すために ポール・コリアー / 伊藤真 資本主義のあり方をもう一度考えようとすることに親近感を覚えながら読み進めていくうちに、書かれていることはものすごく当たり前でその通りなのだという感想を持つばかりなのだが、その当たり前のことを考えるためにこれだけの時間を費やさなければならないということもまた現実だと思い返す。 何が問題なのかと問う...続きを読むと、これはやはり手段が目的になってしまって、それが「普通」なのだと無意識に刷り込まれてしまっていることにあるのではないだろうかと思う。 本書が焦点を当てるところは1945年から1970年の25年間。これはどんな時代だったのかを振り返ってみる。ここに重要な要素があるのだと、そして読み手はここに意識をはたらかせる。 資本主義を否定するものではない。少し軌道を外れてしまったところを正そうとする試みである。 Posted by ブクログ エクソダス――移民は世界をどう変えつつあるか ポール・コリアー / 松本裕 「コミュニティ内の移民の割合が上がれば、移民と先住人口の相互信頼の割合が下がる」 感覚的に理解していた現象が言語化されたフレーズ。 移住は善か悪かの話ではなく、どの程度移住を進めると、移民自身、受け入れ国の住民、送り出し国に残された人々にとって最善なのかを、考えないといけない。 3つの立場で移住...続きを読むを論じているのが自分の中では新しく、重要な考え方だった。 多文化主義をとれば移民の先住人口への統合が遅れる。その分、相互信頼の度合いが高まることはなく公共財の所得再分配を、受け入れ国側が行うインセンティブが下がるという皮肉な帰結。 「家族を越えた信頼と助け合いは、近代の繁栄した社会の中に蓄積する機能的態度の一環(中略)貧しい社会が貧しい理由のひとつは、この態度が欠けているからだ」という議論はちょっと強引な気もするが興味深かった。 Posted by ブクログ ポール・コリアーのレビューをもっと見る