坂庭淳史の作品一覧
「坂庭淳史」の「小学館世界J文学館 プーシキン作品集」「大尉の娘」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「坂庭淳史」の「小学館世界J文学館 プーシキン作品集」「大尉の娘」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ロシアの大家、プーシキンの戦争、そして恋愛を描く作品。序盤は平和な雰囲気だが、恋人マリアどの出会いの後、ならず者のプガチョーフが攻め入って来るところからいきなりシリアスな展開に。主人公、グリニョーフの勇気と信念、可憐なマリア、主人公との複雑な関係を形成するプガチョーフ、恥知らずで悪役のシヴァーブリン、そして主人公に忠実な召使いで大活躍するキーマンのサヴェーリイチ。皆キャラがたっている。展開も単純明快、ダイナミックかつとてもスピーディだし、風景描写もよい。
注釈がふんだんに記され、小説の背景となった史実である「プガチョーフによる農民戦争」に興味が高まり、解説を読むととこれがまた深い考察と取材によ
Posted by ブクログ
ドストエフスキーを読んでいると、解説にプーシキンの話がよく出てきて、やはり プーシキンが当時 非常に 評価されていたということで 読んで 見たんです
あと 宝塚で黒い瞳というのが この本を 原作にしていたというので。
中身としては非常に流れがよく盛り上がりがあり 文章も流麗でいいと思うんです。ドストエフスキーのような難解さはなく、読みやすい。ただし、グロい。ロシア人さんの行動がそうなのか、表現が強いのか分かりませんが、コサックが暴れる場面は容赦ない描写です。姫を助ける騎士の冒険みたいな、やや古風な中身は、キラキラ感がありつつも、ドストエフスキーの深さというかぶち込み感とは全然違う世界観だな
Posted by ブクログ
必要に迫られて読んだが、とっつきやすくてホッとした。
(岩波の同書も入手したのでいずれ読み比べます)
プーシキンはおそらく初めて読んだ。
ロシア文学自体、あまり熱心に読んでこなかったジャンル。
今後も長編には手を出せないと思うが、米原万里のおかげでロシア文学のイメージはかなり向上した。
ロシア文学といえば、雪と血と酒とカネのイメージで、本作もだいたいそんな感じだ。
粗筋のわりには、読後にはなぜか悲壮さが薄まっているのがプーシキンの手腕かもしれない。歌や恋や友情、忠義がうまく入り込むからだろうか。
前半は危なっかしいおぼっちゃまの任地への旅で、大丈夫かこれ、の連続。
話そのものはスルスル進む