作品一覧

  • 死者の国
    4.5
    1巻3,300円 (税込)
    パリの路地裏でストリッパーの連続猟奇殺人が起こる。被害者は二人とも同じ方法で殺されており、また、ともに元服役囚の画家ソビエスキと恋人関係であった。パリ警視庁警視のコルソはソビエスキを追い詰めるが、捜査が進むにつれ、自分自身の抱える闇をのぞき込むことになる……フレンチ・サスペンスの巨匠による最新刊
  • 小さな嘘つき
    3.7
    1巻2,640円 (税込)
    ゴンクール賞ノミネート作 社会の不公平を浮き彫りにする法廷小説 五年前の強姦事件の被害者リザは控訴審の弁護をアリスに依頼した。アリスが調査を進めると、当時十五歳のリザの嘘により誤審が下ったことが判明する。嘘をつかざるを得なかった少女の痛み、社会の偏見により歪む司法……法廷記者の著者が放つ繊細な倫理の物語
  • 翼っていうのは嘘だけど
    -
    1巻3,630円 (税込)
    フランス南東部に住む15歳のガランスは学校の人気者。町のモデルコンテストでも順調に予選を通過していたのに、ある日突然失踪した。警察が捜査に乗り出したところ、ガランスは動画流出が原因でネットリンチに遭い、全てのSNSアカウントを閉鎖していた――。
  • 夜の爪痕
    3.8
    1巻1,188円 (税込)
    〔二〇二〇年パリ警視庁賞受賞作〕パリ市内で全裸の女性の惨殺死体が発見された。犯罪調査部の新任課長ヴァルミ警視は、その死体を見て愕然とする。彼の元情報提供者のエスコートガールだったからだ。だが、犯人の手がかりは何ひとつなく、捜査は難航するが……パリ警視庁の現役警察官が描いた迫真の警察小説!

ユーザーレビュー

  • 死者の国

    Posted by ブクログ

    親に捨てられたり、機能不全家族で育った人たちにはとても刺さる小説。私もそれなので登場人物たちにことごとく感情移入してしまった。してしまったというのは心の痛みが分かりすぎるということで、読んでる最中はトラウマが蘇り辛い場面もあった。

    犯人と主人公は同じでありながらそれぞれ違う未来を歩んだ存在として描かれる。自分がどちらになるかは自分で決められる。機能不全家族で育ったから、親に捨てられたから、呪われた血を受け継いでいるかは関係ないのだ。犯人が子どもに手をかけなかったのは、本人も薄々そのことに気づいていたからではないだろうか。

    0
    2025年08月22日
  • 死者の国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ペーパーバックのような分厚さ、読むの手が疲れるけれど夢中になって読んでしまった。
    美術系にSMとかグロい系あり。途中で意味不明なアクション?ありで、そこはいらなかったようにも思うけど、最初からは全く想像のできない最後だった。
    人ってそんなに出自にこだわる?と思いつつ、ヨーロッパは特にいろんな民族が入り乱れているからこそすごく気になるのかなと感じた。
    フランスで人気の作家との事なので、他の作品も是非読んでみたい。

    0
    2022年10月29日
  • 死者の国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かったですよ。
    エログロがとんでもなく多いし、こんな分厚くしといて伏線全部回収出来るの?とおもったらまぁすごいったりゃありゃしない。
    話の内容としては進撃の巨人に似てるね。
    憎んでた敵は同族ってね。
    なんかもう動機やらなんやらまで完璧じゃないかなぁ。
    あー凄かったって久しぶりに思った作品だった。

    0
    2022年07月21日
  • 死者の国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2段組で760ページ!
    読む前に圧倒されるボリュームだが、読み始めると引き込まれる。
    オープニングは猟奇的な殺人事件でサイコ的な味付けが強いが、容疑者が浮き上がってからの話しの展開が上手い。そのたびに話の風景まで変わっていく。

    「セブン」のようなサイコ犯と刑事の追いつ追われつの闘いかと思えば、法廷モノに姿を変え、そこからは贋作犯の話しになりつつ…。

    話しが起承転結と動くたびに形を変えながら、最後にタイトル「死者の国」に繋がる余韻が残るラストまで、プロット展開の巧さは見事の一言。
    登場する異形のキャラも濃厚で、そこに展開される個々のドラマの味付けも強烈だし、映画や美術、文学に対する作者の造詣

    0
    2020年06月19日
  • 死者の国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ポケミス史上最長、最厚!というこのレンガに取り組むために、積読を片付け、今年のサイクルロードレースの録画全てを見終わって、一気に読める時間を作り、いざ!

    『パリ警視庁迷宮捜査班』のど変態版か?と始めの頃は思った。有能で個性的なメンバーによる捜査。
    しかし、トップである主人公が規格外の生い立ち、経歴を持ち、泥沼の離婚争議中で、あぁその妻ときたらスーパーエリートで超ど変態…
    鬱屈具合の半端ない人びとがわんさか。

    物語のかなり初期にいきなり、日本の文化である「緊縛」「縄師」という言葉が登場して驚くが、かなりグロいSMの描写が続くので、そちらに嫌悪感を強く持たれる方にはおすすめできない。

    あぁ、

    0
    2019年11月03日

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