なぜか読後温かい気持ちになれる本。
それは伊是名さんが前向きでなんでもやってみよう、とする性格だからなのか。
障害があっても、
というのはよく聞くフレーズだけれども、
伊是名さんのように、周りの人に大切にされてきたからこそ、自分も大切にできるのだと思った。
またいつか読み返したい本!
・
...続きを読む私が育った環境、「褒めてもらえること」「信頼できる大人がいること」「地域のあちらこちらに受け皿があること」は、どんな子供にとっても大切なことで、自分の子育てで大事にしたいところだと気づいたのです。p.67
・だからこそ場所を決めるときに「どこでもいい」ではなく、自分の行きたいところや、やりたいことを提案します。手伝ってほしいことも、深刻にならないようさりげなく、でも詳しく伝えるのがポイント。p.93
・子どもはかわいい。かわいがりたい。でも、可愛がれない時もあるのが、子育て。p.105
・冷静に考えてみると、イライラしてしまうのは、私に余裕がなかったり、私の体調が悪かったりと、自分に原因があることがあります。自分の体調や気持ちを大切にするって、本当に大事だなと思います。p.140
・改善してほしいところがあって、伝えたいのだけれど、もんもんと悩んで踏みとどまってしまうことがあります。でも気が乗らない理由は、うまく気持ちを伝えられるか不安だったり、相手とぎくしゃくするのは嫌だと言う、私の中での揺らぎがあるからなのです。自分がどうしたいのかを考えて、ヘルパーさんを信頼して自分の気持ちを伝えればいいだけの事なのに。
そんな時は、あえて向き合わず、タイミングが来るのを待ちます。p.140
・障害者として今までで検診や手術のたびに、ほぼ全裸で写真を撮られてきた。1週間はほとんどが男性だった。しかし出産自由で障害者ではなく女性として初めて扱うわれていることを実感した。女性としての自分が大切にされていることを実感した。p.160
・障害者であることを理由に新郎の家族に反対された。「この辛い経験を得て、人のやることにやみくもに反対したり、非難するのはよくない。新しいことに挑戦する人や悩んでる人に反対するのはやめようと決めました。自分の考えを伝える時も、「これは私の考えだから、あなたに当てはまるかはわかんないんだけど」と前置きをすることを心がけています。だって、反対意見や、家族のアドバイスを聞き続けると、やりたいことを口にできなかったり、自分の気持ちを考えないようにしたり、わがままなのかもしれないと自分を責めてしまうことがあるからです。」p.200