作品一覧

  • 皇室とメディア―「権威」と「消費」をめぐる一五〇年史―(新潮選書)
    3.0
    1巻2,090円 (税込)
    大正デモクラシー、人間宣言、ミッチー・ブーム、自粛と崩御、生前退位――重要な局面に際して皇室とメディアはいかに相対したのか。時に協調、時にバッシングに振れる皇室報道の裏側とは。注目の天皇制研究者が新聞、月刊誌、ラジオ、テレビ、SNSなどの豊富な実例から両者のダイナミックな関係を読み解いた画期的論考!
  • 「昭和天皇拝謁記」を読む 象徴天皇制への道
    5.0
    1巻2,860円 (税込)
    天皇・側近たちの貴重な肉声が残された現代史の第一級史料,「昭和天皇拝謁記」.翻刻などにあたった著者陣が読みどころをわかりやすく解説する.象徴天皇制を始動させるにあたり,天皇は何を考え,宮内庁はじめ周囲はどう動いたのか.最良の「拝謁記」副読本にして,現代の,そしてこれからの天皇制を考えるための必携本.

    試し読み

    フォロー
  • 皇室の茶坊主 下級役人がみた明治・大正の「宮廷」
    -
    1巻2,640円 (税込)
    宮内省に二十五年間勤めた仕人(つこうど)が好奇心たっぷりに覗き見た皇室とは? 明治天皇の素顔、大正天皇との追いかけっこ、 意地悪をする女官、「べらんめえ」口調の役人、犬の葬儀に坊さん五人・・・etc. 歴史学者・河西秀哉による新たな脚注と解説を付して、伝説の絶版本『宮廷』が待望の復刊。
  • 大正女官、宮中語り
    -
    1巻1,980円 (税込)
    「聞いてくれればどんなことでも話しますよ」。 大正天皇・貞明皇后の最側近として仕えた高等女官坂東登女子の回想録。女官の過酷な仕事、恋愛、生理事情、「お茶目さん」だった大正天皇の一日やその素顔とは。 お金の使い方がわからず三越へのお使いで戸惑ったこと、 大正天皇・皇后と雪だるまを作ったこと、宮内大臣に水をかけていたずらをしたことなど。袴を蹴って歩いた日々の思い出を言語学者の山口幸洋がまとめる。
  • 新しい象徴の時代へ
    -
    1巻305円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 (目次より) <座談会> これからの象徴天皇制を考える 原武史×君塚直隆×河西秀哉×佐藤 信 <研究者が決定者になって見えたもの> 有識者会議への批判に応える 御厨貴 〈元宮内庁長官が語る〉 象徴の姿を誠実に追い求めた陛下 国民の苦しみ悲しみとともに 羽毛田信吾 <バジョット・昭和天皇・福沢『帝室論』> 岐路に立つ象徴天皇制 筒井清忠 <秘匿された江戸時代、姿を現す明治の世> 御簾の奥から出た天皇イメージ 井上章一

ユーザーレビュー

  • 「昭和天皇拝謁記」を読む 象徴天皇制への道

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    宮内庁長官であった田島道治の記録である7巻本の昭和天皇拝謁記のポイントを数人でそれぞれ解説したものである。最初の部分が、天皇が戦争について自分も問題だが陸軍の下剋上と国民も悪いという意見を出しているところは、他の本ではなかったと思う。さらに、憲法改正と再軍備について吉田首相に言うという天皇の言葉を田島が何度も諌めるということも他の本にはなかったところである。
     ただ、この本は少し厚いので、手っ取り早く読むには岩波新書の方がいいかもしれない。

    0
    2025年03月01日
  • 「昭和天皇拝謁記」を読む 象徴天皇制への道

    Posted by ブクログ

    初代宮内庁長官・田島道治が残した「昭和天皇拝謁記」について、その翻刻などにあたった研究者たちが、原本からの引用も盛り込みながら、そのエッセンスをわかりやすく解説。
    引用されている「昭和天皇拝謁記」での昭和天皇と田島長官のやりとりから、人間としての昭和天皇の実像がありありと伝わってきて、「昭和天皇拝謁記」は本当に近現代史の第一級の史料だと感じた。本書の各論考は、「昭和天皇拝謁記」の読みどころを的確に紹介してくれていると思う。
    昭和天皇には、これまでシンパシーと敬意を持ってきたが、本書で戦争責任への認識や戦後も変わらぬ君主意識など、ちょっとこれまでのイメージが覆され残念に思う部分もあったのだが、そ

    0
    2025年02月23日
  • 「昭和天皇拝謁記」を読む 象徴天皇制への道

    Posted by ブクログ

     戦後初代宮内庁長官を務めた田島道治が昭和天皇や側近たちとの対話を綴った「昭和天皇拝謁記」が発見され、第1級の資料として2019年8月、NHKのスクープ報道と「NHKスペシャル 昭和天皇は何を語ったのか~初公開・秘録“拝謁記”~」で紹介され、大きな反共を呼んだ。田島道治の残した膨大な記録は、後に本書の著社達である古川隆久らが、2021年から2年にかけて全7巻をまとめ上げ、全公開した。本書は、「昭和拝謁記のダイジェスト版」であり、著者らが新発見を多面的・複眼で考察し、まとめ上げた第1級の昭和天皇を証言する記録でもある。
     アジア・太平洋戦争は、歴史修正主義者などが解釈する「軍部の独断専行」であり

    0
    2024年12月15日
  • 皇室とメディア―「権威」と「消費」をめぐる一五〇年史―(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    皇室についての記事は難しい。
    発言が制限されている皇室の、あるいは天皇の心中を好き放題慮って、我の考えを投影するような論がかなり多い。

    歴史学者というから期待していたが、皇室皇統の研究はほぼされていない感じか。近代史か、メディア論程度に見える。

    「権威」「人間」「消費」というキーワードを軸にしているのだが、そもそも権威とは何か、何に基づくものでどんな意味があるのかを全く検証せず、「権威」は旧態で悪の側に近い論調か。崇敬とか歴史とかいう観点が決定的に欠けた論になっている。

    タイや、英国に追いつけるかっていう言葉とか、平坦な歴史観は目を疑う。

    宮内庁の対応がいいとも思わないが、マスコミが信

    0
    2025年04月04日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!