作品一覧

  • ヨシキ×ホークのファッキン・ムービー・トーク!
    4.5
    すべての映画は政治的だ!ディストピア化する世の中にファック・オフ! ガラパゴス化する邦画市場、終わらない80'sリバイバル、不毛なポリティカル・コレクトネス論争、世界を埋め尽くすディズニー帝国の覇権、ファンダムの肥大と映画批評の行方……今、映画にある危機を語る。 『映画秘宝』二代目編集長・田野辺尚人氏との鼎談を収録。 〈「はじめに――てらさわホーク」より〉 世の中どんどん悪くなる。では、すべてを諦めて日々を無心に送れるかといえば、そんなわけもなく、嫌なことを忘れたり、とりあえず明日以降をまた生きたりするためには、映画(をはじめとした、それぞれの娯楽)は絶対に必要なのだ。 〈「おわりに――高橋ヨシキ」より〉 今の世界で最も注意しなくてはならないのは、他者に対する信じられないほどの冷酷さをおいて他にない。他者に対する想像力というものが、はなから存在しないかのように振る舞う連中も増えた。〈略〉何かを理解し、それに共感するためには想像力が必要だ。想像力は広義の文学(そこに映画も含まれる)を通じて養われるものである。 ◎被害者しぐさを振り回すな!/◎情緒がすべてを正当化している…/◎懐かしさではなく、ただの聖人信仰/◎エロが見たけりゃ、ネットでも見てろ!/◎ディズニーは過去の遺産を食いつぶしている/◎需要と供給がプッシャーとジャンキーの関係に/◎観客もパブロフの犬状態になっている…/◎自分の映画史をしっかり持て! 【目次】 はじめに――てらさわホーク 第一章 ガラパゴス化する日本の現在地 第二章 終わらない「80'sリバイバル」と「ノスタルジー消費」 第三章 「アンチ・ポリティカル・コレクトネス」の不毛な議論に終止符を 第四章 世界がディズニファイされていく 第五章 映画批評に未来はあるか おわりに――高橋ヨシキ
  • マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?
    3.7
    忖度なし! 誰も書けなかった本邦“初”の「マーベル・シネマティック・ユニバース」評論書。 期待すらされなかった無名のヒーロー映画から、世界を席巻する伝説が始まった! 予算わずか1400万ドル。かつて倒産の危機に瀕したスタジオと、ドラッグで人生を棒に振りかけた役者が、無名のヒーロー映画『アイアンマン』で起死回生のヒットを飛ばす。ここから、厳格な管理体制を敷くディズニーの下で、無謀なプランだったはずの「マーベル・シネマティック・ユニバース」は拡大していく。 ときにスタジオと役者・監督との間で軋轢が生じながらも、わずか10年でいかにして歴代No.1の映画シリーズとなったのか。MCUは、映画産業を、映像表現を、どう変えたのか。そして、映画のなかでヒーローたちはアメリカ社会の“何”と戦ってきたのか。 アメコミ映画の第一人者・てらさわホークが、『アイアンマン』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までのMCU22作品と、マーベル映画がもたらした功罪を徹底評論する。

ユーザーレビュー

  • ヨシキ×ホークのファッキン・ムービー・トーク!

    Posted by ブクログ

    てらさわホークと 高橋ヨシキが飲み屋で飲んでいる延長で、映画について語りまくる。

    二人の映画の知識の多さ、引出しの多さが楽しい。
    アメリカ映画への愛は深い。

    巨大な権力が、民衆の自由を奪う事に怒りを覚えている二人なのだなというのが印象深かった。
    悪趣味なモンド映画好きでも、中年になった真面目さが裏にはあることが分かります。

    0
    2021年01月11日
  • ヨシキ×ホークのファッキン・ムービー・トーク!

    Posted by ブクログ

    読む前は、映画にまつわる面白エピソード満載の対談本かと思っていたが予想に反して現代社会について真面目に語りつつも、挟み込まれるお2人の深い映画への多様な形の愛は予想通りに素晴らしかった。

    0
    2020年10月09日
  • ヨシキ×ホークのファッキン・ムービー・トーク!

    Posted by ブクログ

    とても信頼のおける人達が話しているんだな、ということが伝わってくる帯に目がいって購入。一つ一つの映画を突き詰めてマニア的に語る、というよりは昨今の映画をとりまく環境やその危機的状態について取り上げては片っ端からぶった切っていく対話形式の本なので、そこまで映画に対する造詣が深くない人でも楽しめると思う(少なくとも私は楽しめた)。とっくに結論が出たような話がいつまでも掘り返されてウンザリなポリティカル・コレクトネス論争、いいかげん食傷気味なディズニーの実写化に対して感じていたモヤモヤが見事に言語化された良書。最後の方で「映画批評に未来はあるか」との議題が登場するが、彼らのように倫理観がしっかりした

    0
    2020年09月20日
  • ヨシキ×ホークのファッキン・ムービー・トーク!

    Posted by ブクログ

    映画にまつわる要素を元にした鼎談集。始めから駄話するぞ、問題提起するぞと構えるのではなく、話した結果、下世話な話から社会問題(その逆も)へと話題がドライブしていく様子がとても魅力的でした。

    印象的だった箇所
    「弱者同士が連帯しないのはなぜなのかな、といつも思うんだ。ほとんどの人はみんな弱者なんだから、連帯して立ち向かわないと金持ちや権力者にいいようにされちゃうよ」(P.45 高橋ヨシキ・日本の悪い面を描くと国辱映画?より)

    0
    2024年01月19日
  • マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?

    Posted by ブクログ

    予算わずか140万ドル。倒産の危機に瀕したスタジオとドラッグで人生を棒に振りかけた役者が、無名のヒーロー映画『アイアンマン』で起死回生のヒットを飛ばす。
    ここから、厳格な管理体制を敷くディズニーの下で、
    無謀なプランだったはずの「マーベル・シネマティック・ユニバース」は拡大していく。
    ときにスタジオと役者・監督との間で軋轢が生じながらも、 わずか10年でいかにして歴代No.1の映画シリーズとなったのか。
    MCUは、映画産業を、映像表現を、どう変えたのか。
    そして、映画のなかでヒーローたちはアメリカの"何"と戦ってきたのか。
    アメコミ映画の第一人者・てらさわホーク

    0
    2023年09月23日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!