てらさわホークのレビュー一覧

  • ヨシキ×ホークのファッキン・ムービー・トーク!

    Posted by ブクログ

    てらさわホークと 高橋ヨシキが飲み屋で飲んでいる延長で、映画について語りまくる。

    二人の映画の知識の多さ、引出しの多さが楽しい。
    アメリカ映画への愛は深い。

    巨大な権力が、民衆の自由を奪う事に怒りを覚えている二人なのだなというのが印象深かった。
    悪趣味なモンド映画好きでも、中年になった真面目さが裏にはあることが分かります。

    0
    2021年01月11日
  • ヨシキ×ホークのファッキン・ムービー・トーク!

    Posted by ブクログ

    読む前は、映画にまつわる面白エピソード満載の対談本かと思っていたが予想に反して現代社会について真面目に語りつつも、挟み込まれるお2人の深い映画への多様な形の愛は予想通りに素晴らしかった。

    0
    2020年10月09日
  • ヨシキ×ホークのファッキン・ムービー・トーク!

    Posted by ブクログ

    とても信頼のおける人達が話しているんだな、ということが伝わってくる帯に目がいって購入。一つ一つの映画を突き詰めてマニア的に語る、というよりは昨今の映画をとりまく環境やその危機的状態について取り上げては片っ端からぶった切っていく対話形式の本なので、そこまで映画に対する造詣が深くない人でも楽しめると思う(少なくとも私は楽しめた)。とっくに結論が出たような話がいつまでも掘り返されてウンザリなポリティカル・コレクトネス論争、いいかげん食傷気味なディズニーの実写化に対して感じていたモヤモヤが見事に言語化された良書。最後の方で「映画批評に未来はあるか」との議題が登場するが、彼らのように倫理観がしっかりした

    0
    2020年09月20日
  • ヨシキ×ホークのファッキン・ムービー・トーク!

    Posted by ブクログ

    映画にまつわる要素を元にした鼎談集。始めから駄話するぞ、問題提起するぞと構えるのではなく、話した結果、下世話な話から社会問題(その逆も)へと話題がドライブしていく様子がとても魅力的でした。

    印象的だった箇所
    「弱者同士が連帯しないのはなぜなのかな、といつも思うんだ。ほとんどの人はみんな弱者なんだから、連帯して立ち向かわないと金持ちや権力者にいいようにされちゃうよ」(P.45 高橋ヨシキ・日本の悪い面を描くと国辱映画?より)

    0
    2024年01月19日
  • マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?

    Posted by ブクログ

    予算わずか140万ドル。倒産の危機に瀕したスタジオとドラッグで人生を棒に振りかけた役者が、無名のヒーロー映画『アイアンマン』で起死回生のヒットを飛ばす。
    ここから、厳格な管理体制を敷くディズニーの下で、
    無謀なプランだったはずの「マーベル・シネマティック・ユニバース」は拡大していく。
    ときにスタジオと役者・監督との間で軋轢が生じながらも、 わずか10年でいかにして歴代No.1の映画シリーズとなったのか。
    MCUは、映画産業を、映像表現を、どう変えたのか。
    そして、映画のなかでヒーローたちはアメリカの"何"と戦ってきたのか。
    アメコミ映画の第一人者・てらさわホーク

    0
    2023年09月23日
  • マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?

    Posted by ブクログ

    MCUの舞台裏が、作品のクオリティだけを見ると信じられないほどドタバタであることがわかるのがよい。ドタバタを粘り強く調整するのは作品づくりにはつきものなんだけど、あのMARVELですらそうなんだと、ある意味では勇気づけられる。内容面では、「アベンジャーズ」1作目のNY決戦を、911と重ね合わせた読み解きが見事。MCUという希代のシリーズを、いま振り返るのにちょうどいい1冊だと思う。

    0
    2020年07月07日
  • マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?

    Posted by ブクログ

    時期としてはエンドゲーム直前に出たということもあり、そこまでの21作品のレビューがまとめられている。正直公開前に見たかったが、今読んでも面白かった。
    裏事情を知った上でその作品を思い出すと、確かにと読みながら思う瞬間が多々あった。

    0
    2019年07月17日
  • マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?

    Posted by ブクログ

    MCU各作品について制作の裏事情や背景がきれいに整理・解説されててとてもよかった(描写や展開がおかしなところへの批判も含め)。
    パティ・ジェンキンス版のソーやエドガー・ライト版のアントマンも、ちょっと観てみたかったな。

    0
    2019年05月25日
  • マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?

    Posted by ブクログ

    あくまで映画批評が中心で、図版やスチールの使用は一切ないため、いわゆるアメコミユーザーに向けたファン書籍ではありません。



    原作コミック、公開当時の記事やキャストのメディア上での発言、スタッフ・製作陣のキャリア解説、オーディオコメンタリー、背景となる(主に)アメリカの社会情勢など、多彩なメディアから広く情報を拾いつつ、それらをオタク的に網羅するのではなく、あくまで映画批評としての切り口を明瞭化するために取捨選択して提示する手腕がスムーズ。



    『キャプテン・マーベル』まで21作のMCU映画を1本1本個別に評論しつつも、読み進めるうちにその総体として10年間におよぶマーベル・スタジオの

    0
    2019年04月23日
  • マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?

    Posted by ブクログ

    アメコミマンガから世間を席巻する一大映画になるまでについて詳しく説明があった。
    父性権力の脱却がMARVELの根源であること、どこか落ちぶれているところがある人がヒーローになることがMARVELヒーローであること。
    今後のフェーズではまたエンドゲームぐらいの盛り上がりが戻ってくるのかが楽しみ。

    0
    2025年05月12日
  • ヨシキ×ホークのファッキン・ムービー・トーク!

    Posted by ブクログ

    138冊目『ヨシキ×ホークのファッキン・ムービー・トーク!』(高橋ヨシキ/てらさわホーク 著、2020年8月、イースト・プレス)
    雑誌「映画秘宝」やYouTubeチャンネル「BLACKHOLE」で映画批評を展開するライター2人が、映画という娯楽・文化を取り巻く近年のきな臭い状況に焦点を当て、そこから社会に蔓延する病理を読み解く対談形式の時事評論。末期資本主義が生み出す不寛容で窮屈な世界をアナーキーに滅多切る。

    〈「被害者しぐさ」と「嫌がらせしたい欲」が、今の日本における精神の荒廃の源流になっている〉

    0
    2024年11月08日
  • マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?

    Posted by ブクログ

    マーベル映画の作品ごとの良質な解説や制作裏話が楽しめます。会社としての一貫したビジネスのストーリーはあまり書かれていないので、あくまで作品の批評がメインです。あらすじが絶妙にまとまっているので、最新作を観る際の予習にも最適でしょう。

    MCU(マーベルシネマティックユニバース)の一連の作品は相互の関連性を保つ必要から、個々の作品をゼロから監督や脚本家の好きなように作ることは許されません。毎度その制約に苦しんだスタッフが辞めたり、苦労が絶えない様子がよくわかります。

    作品が積み上がるごとに難しさが増していきそうなMCUのシステムですが、後続作品をこれからどのようにまとめていくのか。本書の情報を

    0
    2022年12月13日