ヴィエト・タン・ウェンの作品一覧

「ヴィエト・タン・ウェン」の「ザ・ディスプレイスト」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ザ・ディスプレイスト 難民作家18人の自分と家族の物語
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    難民としての出自を持つ世界各地の作家18人が、「場所を追われる」体験をみつめなおし、祖先、家族や知人、さまざまな「難民として生きる人たち」の声に耳を傾けていく。排外主義が強まる世界で、掻き消されそうになる人間的な声を丁寧に拾い上げた本書は、私たちの心の奥にある感情を揺さぶり、痛みとともに新たな光を投げかける。喪失した「物語」を編みなおすことの意味を伝える異色のアンソロジー。

ユーザーレビュー

  • ザ・ディスプレイスト 難民作家18人の自分と家族の物語

    Posted by ブクログ

    アニメ的な表紙に反して、重い、辛い話が続く。生きるために命がけで愛する故郷をあとにして、新たな国を目指して流浪の旅を続け、絶え間ない飢えや命の危険を超えてたどり着いた先での、さらなる差別や苦難には心が痛む。排外主義や不寛容が広がるこの世界で、難民の置かれた状況がさらに悪化しているであろうことは、想像に難くない。一人称で語られたこのようなルポを読むことで、少しは難民理解に繋がるか、いや、そもそもこのような本を手に取る人は少数派か。やりきれない思いを募らせるばかりである。

    0
    2024年09月04日
  • ザ・ディスプレイスト 難民作家18人の自分と家族の物語

    Posted by ブクログ

    エッセイ、ノンフィクションなんだよね、つまりこれは現実。
    どんな国で、どんな状況で、どうして難民になるのか、そして行った先の国でどんなことが待ち受けているのか。まるで知らなかった。
    悲惨で読むのがつらい話もあったが、そうだよねきっとそうだよねと共感するところも。

    どれもよかったけれど、中でも『トランプの壁は、つくられる前からおいしい食べものに負けていた』(アリエル・ドルフマン)、『恩知らずの難民』(ティナ・ナイェリー)がよかった。

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    2020年02月28日
  • ザ・ディスプレイスト 難民作家18人の自分と家族の物語

    Posted by ブクログ

    世界のニュースを普通に見ている人は、さすがにここ5年の間のどこかで、難民を受けれるということについて、あるいは難民支援、ということについて、一度くらいは考えることがあったのではないだろうか。
    ん? 考えたことない?
    まあ日本にいると、あんまり深く考えなくても済むんだけれど・・・。(今のところはね)

    私も折にふれ、もし日本が、難民が押し寄せているギリシャの場所にあったら?ハンガリーのあたりだったら?ドイツだったら?イギリスだったら?と考えようとしてみたけれど、結局答えは出なくて結論はいつも保留。
    ひとつだけハッキリしているのは、日本だろうとどこの国だろうと、全員は受け入れられないということ。

    0
    2019年05月22日

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