「人生ライフ」とはなんぞやとツッコみたい気持ちを抑えて買った。まあ、つまらない内容ではないが……。自己啓発本嫌いなので合わないところも多いが、それでも研修医には面白いことが書かれているであろう。
悪口の言い方ガイドラインがキモすぎた。殺意が芽生えたかyes or noとか。悪口は自分の評価を下げるだけだから副作用は大きいのに、それを勧めるというのはあたおかとは思う。
ところどころ痛々しくて見ていられない。厨ニがまだ治まっていない? 同族嫌悪。
バーンアウト症候群のところめっちゃわかるー!
『バーンアウト(燃え尽き症候群)とは、古典的には「情緒的消耗」「脱人格化」「個人的達成感の低下」の3徴によって説明されます』
『(1)上司の相変わらずつまらないジョークに作り笑いする余裕すらなくなる (2)困ったさん看護師に対してキレる元気すらない (3)患者さんに対して作り笑顔で接した後、一人で大きなため息をもらす (4)表情筋は動かないのに、仕事帰りに突然意味不明な涙が流れる (5)患者さんを名前ではなく、「あの人」「あの症例」とか呼び始める (6)「なんでこんなことやってんだろ」「無意味だよな……」と思い始める (7)身体がストレスサインを示し始める』
これはガチ。
ワシが実験してた頃は(3)と(4)、(6)、(7)があったな。ため息ひどいし、このすばEDで涙が出そうになるし、なんで青春を削ってこんなことしてんだろとか思ってたし、寝ているときの歯軋りと、右小指と首がめちゃくちゃ肌荒れしててステロイドでごまかしてた。ラボに過剰適応してたのかも。
『この、フワフワとした自信をガッチリとした確信に変えるために必要な手続きが、「一時期、本気の本気で働く」ということなんですね』これは本当に同意した。一度燃え尽きてから見えてくるものも、恐ろしいことに存在する。そこで立ち上がるのに時間がかかるのが悲しいが。
『本気を出さないことによって、その後皆さんの人生ライフには様々な疑心暗鬼が芽生えてきます。
「成長している実感がない。このままで大丈夫だろうか」
「自分ができることって、こんなもんなのかな?う~ん」
「知らず知らずのうちに、同期に置いていかれているんじゃないか?」
とまあ、こんな感じで見えない他者と比較しながら、成長実感のない日々に悶々とします。そして悶々を無理やり合理化するためにですね、匿名掲示板で「QOL派の俺大勝利!」「医畜乙wwww」と書くことが楽しみな、QOLの低い人生ライフを送ることになってしまうんですな』
ここぐう同意。人間ってそれなりに大変なやりがいのある仕事をしないと幸福度が下がる。それゆえに他人を見下すことによって麻薬的代償的に幸福度を上げることになるのかもしれない。
初期研修医が一番難しく、3年目からの方が、裁量も増えるし、自分が選択した領域であるので簡単というのは驚いた。確かに、初期研修医は慣れないことをしないといけないし毎月仕事場が変わるし、大変だ。