あらすじ
日本一ゆるい研修医のためのライフハック本、爆誕!ストレスマネジメントの専門家が、
キャリアの疑問から医療職との人間関係、医師のバーンアウト問題までをぶった切る!
ストレスにさらされながらも、しなやかに適応する術、「健康生成論」の実践を専門とする筆者が、
初期研修生活のライフハックから医師人生におけるストレスへのマネジメントについて、ときに学術的、ときに超主観的につづります。
日経メディカルOnlineにて同タイトルで好評連載中のコラムが、書き下ろし補講コラムや特別対談を加えてついに書籍化。
■主な内容
第1講 研修生活、基本のキ編
2日目 研修初日にすべきたった1つのこと
4日目 4月のこじらせを乗り切る5箇条!
6日目 ゆるくおっくう…もしかして、五月病かも?
補講コラム(1) 頑張るほどつらくなるのはなぜ?ほか
第2講 対人コミュニケーション編
10日目 看護師さんと仲良く働くための3ポイント!(看護師対応実践編)
12日目 クラッシャー上級医って、パワハラでしょ?(問題のある上級医対応入門編)
補講コラム(2) 筆者、愚痴らなくなった?!ほか
第3講 仕事論編
19日目 もしかしてあなたも? 困ったデキレジモドキ
20日目 ようやく慣れたと思ったら、次の科ローテかよ!
22日目 真面目ちゃんが燃え尽きるとき
補講コラム(3) 20代は「ものさし」をつくる時期 ほか
第4講 これからのキャリア編
27日目 人間関係はゆるくいこう!
28日目 日々の研修に割くパワーは80%でいい
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
病院、中でも研修医あるある満載。日経メディカルの広告を見て気にはなっていたけど、倉原ブログでオススメされているのを見かけ、とうとう入手。医療書だけど、確かに新入社員向けの一般的心構えとしても読める。ただし、一般書としてはコスパが悪過ぎて、って部分が辛いけど。作者よりも既に年上の身としては、リアルタイムで実践できる部分は少ないんだけど、一般的な対人訓として勉強になりました。本書内で触れらているような生き方、比較的得意な方だとは思っているけど、それでもまだまだ気付かされることは多い。まずは挨拶の徹底、かな。
Posted by ブクログ
内容量でいえば、この本は価格に見合わないかもしれない。
しかしストレスマネジメントを専門としている筆者の言葉は頭に残りやすく、それでいて実践的なものばかりだ。一読の価値がある。
タイトル通り、研修医になる前、なった後に読むとこの本は人生ライフ向上の「ヒント」をくれる。
知識をもったところで、実行するかどうかは本人次第である。だが、これだけやさしく丁寧に書かれた書籍ならば、バーンアウトする研修医を減らすことに貢献しうるのではないかと感じた。疲れたら再読してみよう。
Posted by ブクログ
「人生ライフ」とはなんぞやとツッコみたい気持ちを抑えて買った。まあ、つまらない内容ではないが……。自己啓発本嫌いなので合わないところも多いが、それでも研修医には面白いことが書かれているであろう。
悪口の言い方ガイドラインがキモすぎた。殺意が芽生えたかyes or noとか。悪口は自分の評価を下げるだけだから副作用は大きいのに、それを勧めるというのはあたおかとは思う。
ところどころ痛々しくて見ていられない。厨ニがまだ治まっていない? 同族嫌悪。
バーンアウト症候群のところめっちゃわかるー!
『バーンアウト(燃え尽き症候群)とは、古典的には「情緒的消耗」「脱人格化」「個人的達成感の低下」の3徴によって説明されます』
『(1)上司の相変わらずつまらないジョークに作り笑いする余裕すらなくなる (2)困ったさん看護師に対してキレる元気すらない (3)患者さんに対して作り笑顔で接した後、一人で大きなため息をもらす (4)表情筋は動かないのに、仕事帰りに突然意味不明な涙が流れる (5)患者さんを名前ではなく、「あの人」「あの症例」とか呼び始める (6)「なんでこんなことやってんだろ」「無意味だよな……」と思い始める (7)身体がストレスサインを示し始める』
これはガチ。
ワシが実験してた頃は(3)と(4)、(6)、(7)があったな。ため息ひどいし、このすばEDで涙が出そうになるし、なんで青春を削ってこんなことしてんだろとか思ってたし、寝ているときの歯軋りと、右小指と首がめちゃくちゃ肌荒れしててステロイドでごまかしてた。ラボに過剰適応してたのかも。
『この、フワフワとした自信をガッチリとした確信に変えるために必要な手続きが、「一時期、本気の本気で働く」ということなんですね』これは本当に同意した。一度燃え尽きてから見えてくるものも、恐ろしいことに存在する。そこで立ち上がるのに時間がかかるのが悲しいが。
『本気を出さないことによって、その後皆さんの人生ライフには様々な疑心暗鬼が芽生えてきます。
「成長している実感がない。このままで大丈夫だろうか」
「自分ができることって、こんなもんなのかな?う~ん」
「知らず知らずのうちに、同期に置いていかれているんじゃないか?」
とまあ、こんな感じで見えない他者と比較しながら、成長実感のない日々に悶々とします。そして悶々を無理やり合理化するためにですね、匿名掲示板で「QOL派の俺大勝利!」「医畜乙wwww」と書くことが楽しみな、QOLの低い人生ライフを送ることになってしまうんですな』
ここぐう同意。人間ってそれなりに大変なやりがいのある仕事をしないと幸福度が下がる。それゆえに他人を見下すことによって麻薬的代償的に幸福度を上げることになるのかもしれない。
初期研修医が一番難しく、3年目からの方が、裁量も増えるし、自分が選択した領域であるので簡単というのは驚いた。確かに、初期研修医は慣れないことをしないといけないし毎月仕事場が変わるし、大変だ。