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  • 技術とは何だろうか 三つの講演
    3.8
    20世紀最大の哲学者マルティン・ハイデガーが第二次大戦後に行った「技術」をめぐる三つの講演。瓶(かめ)や橋、家屋といった身近な物から出発し、それらの物がどのようなあり方をしているのかを考え、ついには「世界」に到達する講演「物」と「建てること、住むこと、考えること」、そしてモノとヒトを資源として用いながら膨張を続ける現代技術のシステムを問う「技術とは何だろうか」。第一級の研究者による決定版新訳!

ユーザーレビュー

  • 技術とは何だろうか 三つの講演

    Posted by ブクログ

    哲学の門外漢ですが、ハイデガーの技術論を勉強したいと思い本書を手に取りました。薄い本ですが読み進めるのにだいぶ時間がかかります。しかも1回読んだくらいでは、彼の主張が半分くらいしか理解できていない気もしました。本書では「物」「建てること、住むこと、考えること」「技術とは何だろうか」の3篇が収録されています。(間違っているかもしれませんが)ハイデガーがいわんとしているのは、技術とは(ものであれ人であれ)その本質を現前させることである、ということでしょうか。これを読んで、禅で有名な鈴木大拙がどこかの本で述べていた「自然(じねん)」という概念をふと思い出しました。つまり鈴木大拙風に言えば、存在を自然

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    2025年01月01日
  • 技術とは何だろうか 三つの講演

    Posted by ブクログ

    感想を一言。「難しい」
     150pていどであっさりと読めると思ったが、想像していたよりもずっと難しかった。ハイデガーの著作はこれまでいくつか読んできたが、その経験を踏まえずに軽はずみで読んでしまったのは少し後悔している。
     「物」「建てること、住むこと、考えること」「技術とは何だろうか」の3つの講演で構成されており、どれも後期ハイデガーを理解するには欠かせない内容となっている。
     講演のうち最初のふたつは有名な「四方界」という概念について言及されている。「物」講演のはじめにハイデガーは、現代社会でラジオやテレビの発達など、次々と時間的空間的「距離」が「除去」されていることについて語る。そしてこ

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    2022年08月31日
  • 技術とは何だろうか 三つの講演

    Posted by ブクログ

    15
    瓶の姿かたちを呈している容器が何であるか、かくかくの瓶状の物としての瓶が何であり、またいかにあるか、といったことは、姿かたち、つまりイデアという観点を持ち出したところで、決して経験できませんし、ましてや、事柄にそくして思索するなど無理な話です。現前的にあり続けるものの現前性を、姿かたちのほうから表象して立てたプラトンは、それゆえ、物の本質を思索しなかったのです。
    ★本質、構成物でなく、姿形が先にあり、そこに現実を収めようとする。

    16
    注がれるものは、空の瓶のなかへ流れ込んでこれを満たします。この空洞が、納めるはたらきをする容器の部分なのです。空洞、つまり瓶のこの無の部分こそ、納めるは

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    2025年11月10日
  • 技術とは何だろうか 三つの講演

    Posted by ブクログ

    ハイデガーの短篇は難解。四方界が云々って、言ってることはわかるけどそれを言うことによって何が言いたいのかはよくわからなかった。

    0
    2021年08月16日

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