一昨年、マンションを購入したが今後の売り抜け(ローンもあるので先の話)を考えて不動産関係の本は読んでいます。
この書籍は、2019年2月27日に発売されているが、現在も状況が大きく変わっていないので楽しんで読めた。このコロナ禍にあってもマンションは活況のようだしね。各国の量的緩和により余ったお金
...続きを読むは株式市場等に投下され、マンションにもお金が流れている状況。現在は高値に推移しているようですね。
この本は「マンションを買うなら60㎡にしなさい」の名のように"60㎡の部屋を購入するとリセールバリューが高いよ!"という内容です。言っている事は納得します。でも、都心で60㎡の部屋は中々でてこないし、お値段もそれなりにしますね。あと我が家には60㎡は広すぎです。掃除大変だし。まあ、それはそれで本とは関係ないですね。
この本では"「60㎡」×「利便性の良い立地」×「2001年以降完成」のものがお勧め!"です。2001年に作られたマンションは丁度築20年。築浅ですよねー。一回目の修繕が終わるか始まる頃だし、修繕積立費も上がる頃、売り出しがあってもおかしくない。でも都心部のマンションは結構、オーナーが貸出しているのも多い事を考えると希少価値が高いよ。中古マンションでも不動産投資用にローンを組んで購入する人が多いのではないだろうか?あれっ、この本は居住用マンションの購入の仕方の指南書の筈が・・・。お金のある人には別の見方もできますね。
この本の良いところは、購入に際して税制面の恩恵や住宅性能表示について、お勧めの地域、売買においての注意点等を丁寧に解説してるだけではありません。類書を何冊も読んでますが必要な事は網羅しているし、ざっくり記載されているようでも自分で調べれは良いので深められます。お得です。僕が見たお勧め箇所は"悪質業者の見分け方"がでてました。
東京都の場合:"東京都都市整備局のサイトの宅地建物取引業者情報の照会"や"国土交通省ネガティブ情報等検索システムの照会"とか。
また地盤・地質の4つのチェックポイントともお勧めです。知りませんでした。2022年度の生産緑地問題にも言及されている点も好感度高いです。
著者の後藤一仁氏は株式会社フェスタコーポレーション代表取締役。不動産コンサルタントです。この60㎡論は多くの顧客との取引の実績で生まれたの事です。
ローン支払い途中でも価値が、落ちないマンションの購入はとても大切だとわかります。わかるけど、お金の関係でちょっと手がでないかもと思ってしまう僕。庶民なんです。でも、この知識はとても大事ですね。いずれ"貸す"か"売るか"しなくてはいけない時期が来るので良い勉強の一冊となりました。もちろん入門書としてはベストスコアだと思います!