〈大審問〉を経て赤いローブの魔法使いとなったレイストリンと双子の兄キャラモンが生きる糧を求め傭兵となり成長していく姿を描いた第3巻
一方で野望に燃える双子たちの姉キティアラはその冷酷さと度胸で暗黒の女王タキシスの軍勢の中で地位を確立していく
今作も魅力的なキャラクターたちが大勢登場する中で最も心
...続きを読む惹かれるのはレイストリンを鍛え上げる茶色のローブの魔法使いホーキンス師
茶色のローブは正式な魔法使いではないことを示していて、レイストリンも最初は蔑むような態度をとるんだけど彼がめちゃくちゃかっこいいのよね
見た目は背が低くて腹が出た赤ら顔の40代で、頭は禿げ上がり、顔も毛がなくツルツルと最低の部類
だけどいくつもの戦場を生き抜いてきた圧倒的な経験に裏打ちされた教えはすぐにレイストリンの尊敬を得ていくんよね
なんていうかまだまだ子供じみたレイストリンと比較して圧倒的に大人なんよ
そして生きることは戦うこと、生き残るために謙虚に学ぶことの大切さを教えてくれるんよ
常に自分省みて内に向かって閉じていくレイストリンの目を大きく見開かせ成長を促し、厳しさと優しさを持ったまさに師と呼ぶにふさわしい存在
それがホーキンス師
うーんやっぱり男は中身よ(女もだけどね)かっこいい
この師ともっともっと長い時間過ごしていたら『伝説』での悲劇的結末は変わってたんじゃないかなって思わせる存在でした