四宮義俊の作品一覧

「四宮義俊」の「新宿の猫」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 新宿の猫
    4.1
    1巻1,650円 (税込)
    構成作家の卵である「ボク」は明日の見えない闇の中でもがいていた。そんなある夜、ぶらりと入った新宿の小さな居酒屋で、野良猫をかわいがる「夢ちゃん」という女性店員に出会う。客には不愛想だが不思議な優しさを秘めた夢ちゃんに「ボク」はしだいに惹かれていく。ふたりは猫についての秘密を分け合い、大切な約束をするのだが――。生きづらさを抱えた命が伝え合う、名もなき星のような物語。

ユーザーレビュー

  • 新宿の猫

    Posted by ブクログ

    新宿ゴールデン街を舞台にした奇跡。
    色弱ゆえ希望の就職活動が出来なかった山ちゃんは、テレビ界の構成作家を師と仰ぐ。たくさんの視聴者を喜ばせるために奮闘するも空回り。生活に疲れた時、ふと立ち寄ったゴールデン街の小さな飲み屋で夢ちゃんと出逢う。何やら訳ありの夢ちゃんに次第に惹かれていくが、やっぱり訳ありで思うようにいかないところが、まるで猫のようだ。
    飲み屋に集う面々が皆個性的で、自分もカウンターで飲んでいるような錯覚を覚える。
    結末は・・・「あん」や「カラスのジョンソン」と同様、ちょっと悲しい。

    0
    2022年04月26日
  • 新宿の猫

    Posted by ブクログ

    何と生々しくかつ温かい描写なのだろうと思ったら、半分自伝の小説だそう。

    人生におけるままならなさ、自分を貫こうと奮い立つ日、上手くいかない苦しさ、それをいなす日々、その日々の中でみつける楽しさも、時折来るどうしようも無く辛い出来事も、辛さが薄れていく年月も、全てが丁度良い温度で綴られている。

    仰々しいかもしれないけれど、この小説は人間讃歌、とさえ言いたい。

    0
    2022年01月01日
  • 新宿の猫

    Posted by ブクログ

     もう「叫ぶ詩人の会」の歌を聞いて以来,ドリアンのファンになってしまったので,評価は付けられない(5以外にない(^^;;)。
     さて本書について…
     新宿に住む十数匹の野良猫を題材にして小説が書けることが面白い。主人公の山ちゃんという男性(ボク)。小さな焼き鳥屋の店員の夢ちゃんという女性。その焼き鳥屋に集まる常連は,なかなかクセのあるメンバーだ。
     小説の常で,内容についてちょっとでも紹介すると,読むときのドキドキさがなくなる。だから,これ以上は書かない。
     ただ,いろんな創作や文学や芸術は,一般大衆の大多数を相手にするのではなく,目の前にいる一人に向けて行うものではないか…という作者の訴えに

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    2021年12月12日
  • 新宿の猫

    ネタバレ 購入済み

    ネコに優しい街

    イスタンブールは猫が暮らしやすい所のようです 夢ちゃんが幸せに暮らせますように

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    2019年03月03日
  • 新宿の猫

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    選ばれていないときが選ばれているとき。そんなときにも寄り添ってくれる人、詩、そして猫がいる。
    切ない夜にホッピーの飲めない僕は、「なやむ前のどんぶり君」以来、虜になっている焼きピーマンを食することにしよう。

    0
    2019年02月18日

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