2016/6/14
親世代と比較して20代は5000万の損失差額を抱えているという話からはじまる。
でもこれ誰がいつどーやって出した試算なのかが書いてない。そこを知りたかったんだけど、ネットで調べてみても、僕のやり方が悪いのか見つからなかった。多分どっかにはあるんだろうけどね。
大事なのは5000
...続きを読む万って数字より、現行の制度では親世代と比較して若い世代は損するよーってことだと思う。
5000万って数字を鵜呑みにする気にはならなかった。
この著者は、この後出てくる国の借金の話とかもそうだけど、表層の数字を持ってきてすごく不安を煽るって書き方をする人だと思った。
別に嘘を書いてるわけじゃないんだけど。
「このままだとやばいぞ!」ってメッセージを伝えるために、必要以上に煽ってくる。
これが悪いとは全然思わないんだけど(すごい興味湧くしね)、数字とか意見を全部鵜呑みにして、こんなことがあの本に書かれてた!たいへんだ!みたいなことを言うのはアホっぽい。
面白くおかしく興味を持たせるために書かれた本だから、それを強く意識して、これからいろいろなことを調べていくきっかけとして使うのがいい本なんだと思う。
巻末に、深く知りたい人のためのおすすめ図書が載ってるってとこからも、著者もそーゆー読み方を望んでるんじゃなかろうか。
なんて。
『とりあえず大企業に入っておけば安心』『生命保険に金をかける』『ローンでマンションを買う』などの、従来は当たり前とされていたような行為は非常に危険だと説く。
そして、これから「お金の奴隷」にならずに生きていくために家計管理と投資が必要だと述べる。
家計管理に関しては、レシートでの家計簿・クレジットカードの有効活用・給料は3:2:2:3で固定費:変動費:自己投資:貯金,投資に使う
など。
投資はノーロード投信やETFで月2万〜3万を積立・分散・インデックスで、利回り3%〜7%を目指すと良いという。
3%目標なら債券とか先進国株多めに、7%目標なら新興国株多めのポートフォリオになる。
載ってたグラフみると、30年後は絶対に7%目標の方がすごい得する!って感じ(3%目標なら1.25〜3.07倍、7%目標なら2.08倍〜10.03倍になる)だったんだけど、本当にそんな単純なもんなんかなあ〜と思った。別に筆者は、だから7%を目指せ、と言ってるわけではないんだけどね。高利率目指すほどに振れ幅大きくなるからそれを自分の性格とか投資額と照らし合わせて我慢できるかが問題になる、とは言ってたけど。なんか他にもリスクとか考えておくべきこととか詳しく書いてくれると、自分の投資目標をしっかり立てやすいなーと思った。自分で調べろってことかね。
老後必要と言われてる3000万は40年間で月2万の積立投資・年5%の利回りで目指せるから、とりあえずそれを目指そーと思った。
他にも、投資をする予定の国に旅行に行って、口座開設・オフィス訪問・不動産会社訪問・ラウンジに行く、の4つの行動をとって投資先としてどうかを見極めるって話とか、
終身雇用制度が、新興国の台頭・外注化・グローバル化などの理由で崩壊した(だから今はどこでも戦えるスキルを身につけることが大事)とか、
為替は国の経済の強さではなくて物価に左右される、
って話とかが面白かった。
昔と同じ考え方だったり、会社にすがっているような生き方じゃあこれから先はリスクがあまりにも大きいし、立ち行かなくなるんじゃないかという危機感を持たせてくれて、
では実際にどうすればいいのか、ということを自分で考えるためのきっかけを与えてくれる本だった。