ユーザーレビュー 中国人のこころ 「ことば」からみる思考と感覚 小野秀樹 中国人の、現実主義に根差す形あるものを重視する傾向、現場での自己判断でのルール変更も辞さない現場主義は、文法や語用論などの、言語にも反映している。 この本の趣旨はこんな感じであろうか。 中国人は大きいもの、派手なものが好き、ブランド好きなどんp、よく言われる傾向を裏書きする内容だと言うべきか。 あ...続きを読むるいはそういった、ある種の先入観を実証する事例を集めて、ステレオタイプ的な理解を強化しているというべきか。 ただ、それでも、面白かった。 スポーツの実況中継で、日本では選手の内面を推測したコメントや評価をするのに対し、中国では見たままのプレーの描写だけで構成されるということ。 数字の語呂合わせは、台湾では若干見られるものの、中国ではほとんどない、とか。 主題化構文は中国語にもあるが、日本ほど自由に使わない。特に対格を主題化する頻度が少ないとか。 やっぱり語学的な情報について、中国語をかじったことのある人間にとっては面白いと思うのだ。 一足飛びに文化論に持ち込まなくても、十分に面白いのに。 Posted by ブクログ 中国人のこころ 「ことば」からみる思考と感覚 小野秀樹 中国語のレッスンで中国人の先生とのやりとりであれ?と感じる小さな違和感、 即興の会話練習や作文でいつも「それは日本人の発想の答え方ですね。中国人はそういう考え方をしないです。」と言われること、 その度に文法や発音ができるだけでなく、相手の国の考え方、国民性、文化的思考、そういうことももっと知りたいし...続きを読む理解したいと思ってまいました。 中国語を勉強しているけれど、まだ中国には行ったことがなくて、中国語的感覚がつかめない、そんな私にぴったりの本でした。 しっくりくるあいづちがわからずもやもやしていたり、中国の人との距離感、気をつかうべきところとそうでないところのポイント、そんなところが少しすっきりしました。 思考と感覚。 どんどん実感してつかんでいきたいです。 Posted by ブクログ 中国人のこころ 「ことば」からみる思考と感覚 小野秀樹 中国では見た目が一番大事で、見た目に現れず、日本人がよく重要だという精神性には関心が無いというが、この本は2018年に書かれているので、90年生まれ以降の中国の若者は精神性なことに興味をもっているのかもしれない。中国人で一括りにせず、同じ30年でも経済発展が著しい国の人を見るときにはその人のバックグ...続きを読むラウンドを鑑みて接したり想像することが、滞りのない交流や思考のためには必要なことだと思った。 Posted by ブクログ 小野秀樹のレビューをもっと見る