作品一覧

  • 確率論と私
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    日本の確率論研究の基礎を築き,かつ多くの俊秀を育て,ガウス賞第1回受賞のほか数々の栄誉に輝いた伊藤清.本書は氏の唯一のエッセイ集.数学者になるまでの生い立ち,伊藤公式で名高い「確率解析」誕生の秘話,さらには「忘れられない言葉」「想い出」など,数学に携わる人々への深い思いが綴られる.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 香俱耶という女性
    -
    1巻1,056円 (税込)
    知的な美貌、溢れるエネルギー、妖艶な瞳―― 待ち望まれた理想の存在、香倶耶。 いま、その魔性のヴェールがはがされる。 現代によみがえる「竹取物語」新伝説。 蜘蛛だ。香俱耶の影が巨大な蜘蛛に変わった。その脚は長く、ゆっくりとうごめいている。やがてそれは、薄い毛に覆われた四本の脚を持つタコのようにも見えだした。……と、そのとき、 「崇生さん、わたしを見ないで!」 香俱耶の小さく叫ぶ声が聞こえた。崇生は、声に促されて視線を再び池に戻す。そこでまた香俱耶の声がする。 「崇生さん、わたしを見ないで!」   (本文より)

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  • 希望の鎖
    -
    1巻1,144円 (税込)
    「この物質の謎を解かなくては」少年の強迫観念に近い切迫それは父の遺志によるものだった――東日本大震災の津波に流された父の遺品の顕微鏡が、5年後、アメリカの海岸で発見された。海水に侵され続けたはずの顕微鏡は、真新しく、日々更新されているかのように機能が改変されていく。この顕微鏡に偶然映り始めた物質の謎を解くうち、少年は命の起源ともいえる壮大な命題に立ち向かうことになる。

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ユーザーレビュー

  • 確率論と私

    Posted by ブクログ

    いわゆる純粋数学と応用数学の違いが非常にわかりやすく説明されていて、これまであいまいに理解していたものが明確になった。

    0
    2020年01月06日
  • 確率論と私

    Posted by ブクログ

    数式や専門用語もそれなりに用いられていて、専門分野への理解は第三者からすると霧の中のものでしかないが
    時代背景含めた著者の置かれた環境の一端を知り、そして人との繋がりが如何に営まれていたかなど、理系研究者のエッセーに求めるものは十分含まれていて満足できた。

    0
    2023年11月05日
  • 確率論と私

    Posted by ブクログ

    「伊藤の公式」で知られる確率論の大家、伊藤清の著作、講演集。数学の知識が無ければ読み解けない部分もあるにはありますが、そこを飛ばして読んだとしても面白いと思います。
     科学では、基礎と応用という対比がよくなされます。数学で言うと、基礎=純粋数学、応用=工業、経済の数学といったイメージが一般的でしょう。しかし、若き日の伊藤少年の見る目は「宇宙の原理、原則を研究するのが哲学」であり、数学はその哲学の1手段なのだ、という考えでした。したがって、哲学的な数学とは、数学の構造を調べる抽象数学ではなく、物理現象を読み解くツールとしての数学であってそれが確率論における大きな成果を導いた、と読み解けます。いま

    0
    2023年01月31日
  • 確率論と私

    Posted by ブクログ

    学生時代に少し触れたことのある確率微分方程式の生みの親の本と聞いて読んだ。本書はあまり数式には触れていない。どういう思考で発案したとかが書かれていて、大変参考になった。

    0
    2019年01月20日
  • 確率論と私

    Posted by ブクログ

    人柄がよくわかる。のんびり読めます。確率論ということではなく、数学との向き合いを書いている気がする。

    0
    2019年01月24日

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