作品一覧

  • 消えた心臓/マグヌス伯爵
    3.4
    1巻1,012円 (税込)
    異教信仰の研究者が自らの計画のために歳の離れた従兄弟の少年を引き取る「消えた心臓」。スウェーデンのある地方で発見した古文書のなかに記された“黒の巡礼”から戻った人物の来歴を探る「マグヌス伯爵」など、『好古家の怪談集』の8篇に「私が書こうと思った話」を収録。
  • M・R・ジェイムズ怪談全集1
    -
    1~2巻880円 (税込)
    ジェイムズは近代イギリス怪奇小説の巨匠。ケンブリッジ大学教授としての研究生活のかたわら興のおもむくままに怪談を創作し、友人や学生たちに語り聞かせた。古物や古書をめぐる話題など、扱われている題材や時代は古いが、簡潔な描写と迅速な展開で文章はテンポがよく、歯切れがよい。この第1巻にはラヴクラフト絶賛の名編「マグナス伯爵」はじめ、動く絵の怪異を語る「銅版画」、ありえない部屋の話「十三号室」、庭園の迷路に潜む禁忌を描く「ハンフリーズ氏とその遺産」など、名編15編を収めた。

ユーザーレビュー

  • 消えた心臓/マグヌス伯爵

    Posted by ブクログ

    ミステリーの短編集。中にある「銅版画」という短編が読みたくて。メゾチントという銅版画の技術が使われた、奇怪で不思議な絵の話。
    現実にメゾチント展を見に行った。銅版画の暗く、奥の深い色合いがとても素敵だったのを思い出す。

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    2025年04月28日
  • 消えた心臓/マグヌス伯爵

    Posted by ブクログ

    ジェイムズの短編は古書収集の癖が垣間見えて面白い。「聖堂参事会員アルベリックの貼込帳」はある古書がきっかけで始まる恐怖譚。この話がお気に入り。怪異が起きると速度が加速していく。当時の教会や世相は分かりづらいが注釈で補完できる。#日本怪奇幻想読者クラブ

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    2024年10月27日
  • 消えた心臓/マグヌス伯爵

    Posted by ブクログ

    150年くらい前の作品。雰囲気はあるような気もするが。全然頭に入ってきませんでした。短編というのもあるんですが、いわゆる読者に全然おもねらない文章で、(もしかしたら原文(イギリス産)は違うのかもしれませんが)私個人の感想としては頭も要領もよく、金持ち健康で、それが理由で感受性が養われなかったのか?とかいつものような僻み根性がでてきてしまいました。この文章、インテリでない、その日暮らしのような身の上の人が書いたという触れ込みであっても、おまえらは、お前たちは、このように絶賛の嵐をおーこーしてー、すーべーてをー。

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    2023年04月11日
  • 消えた心臓/マグヌス伯爵

    Posted by ブクログ

     英国生まれの古文書学者で、聖書学者で、そして怪談作家という異色の経歴を持つ作家、M.R.ジェイムズ。元々作家志望ではありませんでしたが、生来の怪談好きが高じて創作怪談を自作しては茶話会でそれを朗読し披露していました。
     処女作である怪談集も、本来の目的は親友の絵を世に売り出すことだったのですが、その出来が評判を呼び、怪談作家としての地位が確立されたのです。
     本書は処女作である『好古家の怪談集』の南條竹則氏による新訳本です。ラヴクラフトの作風に影響を与えたとされるのも尤もで、所々で後のクトゥルフ神話を思わせる表現が出てきます。
     ブラックウッド、マッケンとともに近代イギリス怪奇小説の三巨匠と

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    2022年11月23日
  • 消えた心臓/マグヌス伯爵

    Posted by ブクログ

     原著は1904年刊行の『考古家の怪談集』で、M・R・ジェイムズの最初の小説集。
     20世紀初頭に出現したイギリスの怪奇小説の御三家として、アーサー・マッケン(1863-1947)、アルジャーノン・ブラックウッド(1869-1953)、そしてこのモンタギュー・ローズ・ジェイムズ(1862-1936)が並び称されており、アメリカのラヴクラフトより少し前の世代で、古典的な怪奇小説の作り手たちである。もっとももっと前の世代の作家としては、アイルランドのレ・ファニュ(1814-1873)という先達がいる。
     これらの有名な「古典的」怪奇小説作家の本を私は高校生の頃幾らか読んだのだが、その中でこのM・R

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    2022年01月27日

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