津田穂乃果の作品一覧
「津田穂乃果」の「16歳の語り部」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「津田穂乃果」の「16歳の語り部」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
東日本大震災当時,小学生だった高校生が,今だからこそ語った「自身の震災体験」。その語りからは,〈小学校高学年はおとなが考えているほど子どもではないこと〉が分かる。自分の体験は,当時は言葉にできないかも知れないが,やはりしっかり心に染みついているのである。
子どもだから,これを見ないであっちに行きなさい。子どもだから○○を優先しますね。しんどいことはおとなに任せて…そういう一見「子どもを守ろうとするおとなの行動」は「子どもを一人前として扱わないおとなの姿勢」として映ることがある。そんなことを感じさせてくれる彼らの証言だった。
ここに出てくる3名は,ある指導者と出会いがあって語り部としての活動を始める。だから,このような立派な著書にもなるのだろう。
しかし,本書の3人のように上手に言葉にできなくても,似たようなことは,東日本大震災だけではなく震災を体験したすべての子どもたちにいえることだということを,わたしたちおとなは忘れてはいけない。
子どもが震災ごっこをする,津波ごっこをする。それを止める必要があるのか。
昔の子どもたちのチャンバラごっことどこが違うのか。
「これはPTSDの現れだ」などと大騒ぎすることは,決して子どもの治癒力を信じた態度ではないだろう。本書を読んで,そんなことにも思いを馳せたわたしであった。