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「岩本晃一」の「AIと日本の雇用」「高く売れるものだけ作るドイツ人、いいものを安く売ってしまう日本人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「岩本晃一」の「AIと日本の雇用」「高く売れるものだけ作るドイツ人、いいものを安く売ってしまう日本人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
薄利多売路線の日本と、高付加価値路線のドイツとの比較を通して、日本の経済低迷の原因と、経済を成長軌道に乗せるためにやるべきことを探るという内容。
ドイツの中小企業は2000年代以降大企業をしのぐペースで成長。
特に従業員50~249人規模の企業において雇用の伸びが大きいようで、中小企業がドイツの経済を支えているという現状のようです。
その要因として、「人の欲しがるものを作って高く売る」という高付加価値化・差別化・高価格路線の追求が強みであり、高い値付けをしてでも価値のある製品を作り出し海外市場に打って出る、というのがドイツに見られる特徴だとか。
一方で、日本はいいものを作るが単価を下げてたくさん売る、という薄利多売路線が見られ、加えて海外に積極的に打って出ない傾向もあるようです。
こういったことが積み重なり、一人当たりの労働生産性において、日本はドイツの約3分の2しかないという厳しい現実が導き出されます。
あと、やけに印象に残ったのは、日本企業は「従業員に支払う賃金を下げ、能力開発投資額を下げ、非正規雇用を増やす、という3点セットで…従業員を冷たく扱って」おり、「企業の最大の財産は人である、という概念が希薄と言ってよい」ということと、「人件費を将来の投資ではなく固定費と捉え、その固定費を削減した人が評価されて出世してきたという話もよく聞く」という点です。
これはまさに失われた30年の悲しいなれの果てか。
OECD諸国の能力試験(PISA)の国際比較を見ると、日本の若者はトップクラスの優秀さを誇るのに、企業に就職して集団で働き始めたとたんに、そのパフォーマンスが大きく低下する、というのも悲しい現実のようです。
収益を上げるため・成長のために、付加価値を上げて稼ごうとするのか、それともコストダウンで利益を稼ぐ構造を維持し続けるのか。
日本経済の将来を考える上で示唆に富む一冊でした。
Posted by ブクログ
■「グローバルビジネスの隠れたチャンピオン企業」の著者、ハーマン・サイモン氏の2012年の講演を要約したもの。
日本の中小企業は海外に目を向けず、むしろオペレーション面や効率性に気を取られている。企業文化、リーダーシップのスタイル、言語に関しては、依然としてかなり日本中心である。非常にリスク回避的であり、この姿勢が組織が新しいことを習得することを大きく妨げている。それに比して、ドイツの隠れたチャンピオン企業は、より多くの外国人を雇用し、責任を持たせている。
日本の中小企業の多くは、隠れたグローバル・チャンピオン企業になるだけの能力と技術力を持ち合わせている。しかしながら、ドイツのそれのように、精力的、迅速に国際化を進めていないため、潜在力を十分に活かせていない。日本は自己抑制によってグローバリゼーションの進展につながる多くのチャンスを逃している。ドイツの隠れたチャンピオン企業は、日本の中小企業者、若くて野心的な起業家が同じような戦略を追求する上で、ロールモデルとなりうる。
■日本の中小企業のマイナス点
・系列の中で受ける圧力
・外国市場の知識・経験の不足
・リスクを取るリーダーシップの欠如
・グローバル化への熱意のなさ
・企業の戦略と組織が国内市場に極度に適応してしまったガラパゴス化