作品一覧

  • 日本の人的資本経営が危ない 強みを活かした変革の戦略
    3.8
    1巻2,750円 (税込)
    人的資本経営が話題になっている。ジョブ型雇用への転換と同様に日本型経営の在り方に揺さぶりをかけているかの様相であるが、人的資本情報開示に関する世界的な波に乗って横滑りの形で整えても、本質を見逃して市場からは魅力的な投資対象とみなされなくなるリスクをはらんでいる。このままではジョブ型雇用の時と同じく表面的な対応で終わる可能性大だ。 人的資本の概念自体は海外をはじめ日本でも1990年ごろ、すでに存在していた。しかし、それから「失われた30年」の間に日本で積極的に取り組まれることはなく、海外ではGAFAなどの企業が無形資産に大きな投資をしてきた結果、今日の企業競争力の差に至ったと考えられる。日本ではソニーなど限定的であった。今は当時と日本企業を取り巻く環境は異なるが、人的資本経営に関して欧米が先行して日本が後追いである構図は変わらない。 国内では、人的資本の情報開示に向けて各企業が右往左往している。それは海外の動きとともに、外圧といってもいい政官からの指針が、企業に向けていよいよ本腰の人的資本経営を求めるに至ったからであろう。 本書は、このテーマに二十年以上取り組んできた人事研究者が海外や他企業の横滑りな模倣ではなく、強みを活かした人的資本経営の実現に向けた日本企業の姿と、カギを握る人事部の在り方を提示するもの。客観的なエビデンスによる信頼性に基づく内容となっている。どのようなレベルでどこまで情報開示を行えばよいのかといった切実な疑問に答える。
  • 日本の企業家1 渋沢栄一 日本近代の扉を開いた財界リーダー
    -
    1~13巻1,999~2,200円 (税込)
    歴史に学び、戦略を知り、人間を洞察する――PHP研究所創設70周年記念出版シリーズ「日本の企業家」1巻目の第一部[詳伝]では、まず渋沢栄一の比類なき企業家活動の歴史を豊富な史料をもとに眺望する。そして第二部[論考]では、合本主義や道徳経済合一説などに視点を向ける。さらにドラッカーなど多くの学者や経営者に称えられる「公益」追求の先駆者としての姿勢、財界リーダーとしての役割等、その今日的意義を経済史・経営史研究の重鎮が問い直す。さらに第三部[人間像に迫る]では、栄一の曾孫・渋沢雅英氏へのインタビューを収録。同時代を生きた実業家たちの「栄一」評も紹介、人間・渋沢栄一の実像に迫る。渋沢家の維持・発展に心を砕きつつも、日本社会の繁栄を願い、後継の人々の育成・指導に傾注したその「行き方」は、われわれ現代を生きる日本人に遺された「宝」である。“時代の先駆者たちの躍動に真摯に向き合う”シリーズ、ここに刊行!

ユーザーレビュー

  • 日本の人的資本経営が危ない 強みを活かした変革の戦略

    Posted by ブクログ

    人的資本経営の本質を過去から現在までの変遷を紐解きつつ、今なぜ求められているかを表面的でなく真正面から向き合い解説された一冊。インタビューや対談のパートもリアリティがあり参考になった。

    0
    2023年05月02日
  • 日本の人的資本経営が危ない 強みを活かした変革の戦略

    Posted by ブクログ

    古くて新しい課題と言える。
    人材はストックなのかフローなのか。
    答えは見えないが、このテーマについて企業等においても本気と見せかけがあることは朧げなく見えてきた。これは、おそらく本書のメインテーマではないのだろうけれど。そういう意味で(これも本書で述べられていることは見る角度が違うとは思うが)、HRとESG、SDGs等との共通点も見えた。
    著者が伝えたいと思ったこととは違うことを受け取ってしまって申し訳ないが。

    0
    2023年03月22日
  • 日本の人的資本経営が危ない 強みを活かした変革の戦略

    Posted by ブクログ

    「人的資本経営」は人事関連の仕事をやっている人であれば興味を持たれている方が多いはずの概念である。

    ちょっと間違っている記述も多いかも知れないけれども、自分の頭の整理のために、日本での議論の経過みたいなことを下記してみたい。
    ■2014年に発表された「伊藤レポート」というものがあり、そこでは、日本の企業の収益性の低さが問題とされ、少なくともROE8%を目指すべきであるし、その数値目標達成のための方策を含め、企業と投資家の間で対話がなされるべきであるという主張がなされた
    ■この提言は、2014年の金融庁による「スチュワードシップ・コード」や、2015年の証券取引所による「コーポレート・ガバナン

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    2024年07月23日
  • 日本の人的資本経営が危ない 強みを活かした変革の戦略

    Posted by ブクログ

    人的資本経営の本だが、開示全般にすり替わるなど、たまに拡散していくのが面白くもあり、落ち着かない気分にもなる。

    0
    2023年03月29日

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