作品一覧

  • 江戸のコレラ騒動
    4.0
    黒船来航直後、幕末の江戸を大地震が襲った。安政5年、これにコレラが追い打ちをかける。3日で死ぬといわれたコレラ。それを操るとされた悪狐を倒すため、強い霊力を持つ御神犬や御札を求め、さらには京から神社を勧請。無礼講の祝祭に走った。当時の人々がどのようにコレラと闘ったのか、東海の村に残る記録から再現。民衆の迷信と笑えない。新型コロナ騒動を彷彿とさせる、おかしくもたくましい庶民たちの姿を活写する。
  • 博徒の幕末維新
    5.0
    1巻990円 (税込)
    黒船来航後の動乱期、それまで歴史の裏に潜んでいたアウトローたちが表に躍り出てくる。なぜか? 博徒・侠客としてひと括りにされる彼らアウトローは、錦絵や講談・浪曲、大衆小説等で縦横無尽の活躍を演じていたが、それは虚実入り混じっての密着固結したイメージで、実像とはとても言い難い。著者は虚像を覆う危うい皮膜を一枚一枚剥ぎながら、島抜けをした甲州博徒の巨魁・竹居安五郎やおなじみの国定忠治、黒駒勝蔵、勢力富五郎らの実像に一歩一歩迫る。歴史学の手法にのっとって幕末維新史に博徒を位置づけ直した、記念碑的労作。

ユーザーレビュー

  • 博徒の幕末維新

    Posted by ブクログ

    幕末維新の時代に、博徒がどう生きたかを、甲州博徒の竹居安五郎と黒駒の勝蔵を中心に描く。幕府から新政府へ、権力に利用された博徒たちの復権を図る一巻。

    0
    2021年09月07日
  • 江戸のコレラ騒動

    Posted by ブクログ

    2021年になってもコロナウイルス感染拡大の勢いは衰えることなく、人々を振り回している。1都3県では「緊急事態宣言発令」に向けて動いている。




    江戸時代にもコレラが流行していた。江戸の庶民は何を考え、どのような行動を取っていたの気になり、今回の本を読んだ。





    この本は、15年前に朝日選書で刊行して、絶版になった「幕末狂乱 コレラがやって来た!」という安政五年(1858年)に起こったコレラ騒動を取り上げたものだ。タイトルを分かりやすくして、新たに図版と写真を少し加えた。





    科学が発達した今の時代でさえ、ネットや口コミでフェイクニュースが流れるくらいだから、江戸時代は想像もつ

    0
    2021年01月12日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!