作品一覧

  • 瓦礫から本を生む
    4.0
    東北のちいさな出版社から、日本全国の“被災地”へ―東日本大震災の大混乱のなか、社員わずかふたりの仙台の出版社・荒蝦夷が決意したのは、地元の“声”を編み、全国へ、そして未来へ発信しつづけることだった。「明日の被災者」へむけた、2011年3月から現在へとつづく苦闘の日々の記録。「文庫版エピローグ 2020年」を加えた決定版。
  • 新編 日本のミイラ仏をたずねて
    3.0
    1巻1,584円 (税込)
    過酷な断食を繰り返して痩せさらばえた行者が、自らの身を地面に沈め、「土中入定」を果たす。かつて、自らがミイラ化することで、衆生の救済をめざした僧侶たち、すなわち即身仏がいた――。 現在、全国で確認されている即身仏をほぼ網羅する全18体を訪ね歩いた、異色の紀行文。それぞれのミイラ仏にまつわる伝承に加え、即身仏を守り継ぐ人々、信仰する人々の声を丹念に取材した。1996年刊行の『日本のミイラ仏をたずねて』に、宗教学者・山折哲雄氏の「出羽三山即身仏考」を新たに収録。現代即身仏研究の定番書となる一冊。 〈収録寺院・即身仏〉 ◎茨城県岩瀬町妙法寺・舜義上人 ◎福島県浅川町貫秀寺・弘智法印宥貞 ◎宮城県白石市萬蔵稲荷神社・萬蔵 ◎山形県米沢市松本茂方・明海上人 ◎山形県白鷹町蔵高院・光明海上人 ◎山形県朝日村大日坊・真如海上人/注連寺・鉄門海上人 ◎山形県朝日村本明寺・本明海上人 ◎山形県鶴岡市南岳寺・鉄竜海上人 ◎山形県酒田市海向寺・忠海上人/円明海上人 ◎新潟県村上市観音寺・佛海上人 ◎新潟県鹿瀬町観音寺・全海法師 ◎新潟県寺泊町西生寺・弘智法印 ◎新潟県柏崎市真珠院・秀快上人 ◎長野県阿南町新野・心宗行順大行者 ◎岐阜県谷汲村横蔵寺・妙心上人 ◎京都市古知谷阿弥陀寺・弾誓上人

ユーザーレビュー

  • 瓦礫から本を生む

    Posted by ブクログ

     災害が多い国なのだと改めて思いました。
     阪神淡路大震災の時、吹田市に住んでいてかなりの揺れを経験し、もうだめかな・・・と一瞬思った。
     それ以前も以後も災害とは無縁に過ごせている。でも、それはたまたまなのだと思う。いつ何時どのような大災害に見舞われるかは分からない。一瞬であらゆるものを失うやもしれない。
     そんなとき、本書のような本が助けになるのだと思う。
     東日本大震災の被災者となった著者、その友人知人たち、取材の中で出逢った人たちの言葉に助けられるのではないかと。

     また色々な本が紹介されていて、読みたい本が何冊も増えました。

     そして、本書の表紙写真がまたいいのです。その写真にま

    0
    2025年03月31日
  • 新編 日本のミイラ仏をたずねて

    Posted by ブクログ

    (天夢人・山渓 2018)
    1996年発行の『日本のミイラ仏をたずねて』(晶文社)をベースに加筆。
    コラムは『ムー』1997、『望星』1997
    紀行エッセイ
    著者は1992年8月4日号集英社『週刊プレイボーイ』の「ミイラ巡礼」の企画ではじめて、即身仏の取材をしたらしい。それ以来”ハマった”そうだ。
    プレイボーイと即身仏がいまひとつつながらないが、プレイボーイの読者層のニーズがよくわからないのでなんともわからん、、当時、流行ってたのか?そこらへんの世相に詳しくないので不明。
    ともかく、即身仏廻りガイドブックとしてはとても良いし、読み応えもある。即身仏が非常に身近に感じられるというか、目線がヲタな

    0
    2023年07月07日
  • 瓦礫から本を生む

    Posted by ブクログ

    《本は魂を受け取る手段》

    仙台の小さな出版社がどの様な想いで本を出版しているか…グッときます。
    著者であり出版社「荒蝦夷」代表の土方氏は北海道出身、その縁なのか北海道新聞で記事を読むことがあった、この書籍も記事で知った。
    元々日本各地の自然災害に遭われた人達の思いを、丁寧に聞き取り伝えていたところ、著者自身も東日本大震災の被災者となった。被災者となって更に人達の想いが詰まった、魂の様な本を出版したのではないだろうか。
    新型コロナウイルスで、思う様に外出もできず、娯楽が再現される中、魂が入った本を読もう!

    0
    2020年03月15日

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