作品一覧

  • なぜ蚊は人を襲うのか
    4.3
    1巻1,320円 (税込)
    オスと交配したメス蚊だけがまさに人を襲うバンパイアと化し、ときに恐るべき病原体を人の体内に注入。吸血された人を《患者》というものに変えてしまう。アフリカの大地で巨大蚊柱と格闘し、アマゾンでは牛に群がる蚊を追う。かたや研究室で万単位の蚊を飼育。そんな著者だからこそ語れる蚊の知られざる奇妙な生態の数々。

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • なぜ蚊は人を襲うのか

    Posted by ブクログ

    夏。耳元でぷ~んと飛ぶ、うるさいヤツらの季節だ。
    うるさいだけではない。ちくっとヤツらに刺された跡は、ぷくっとふくれあがり、「ああー、痒い痒い痒い痒いっ!!」 痒さや羽音で安眠を妨害される人も少なくない。
    そう、6本足のヤツら=蚊である。

    近年、この蚊が多くの病気の運び屋になることが注目されてきている。一昨年、日本国内で流行したデング熱により、発生源と思われる公園で蚊が大規模に駆除されたニュースは記憶に新しい。デング熱だけではない。マラリア、フィラリア症、日本脳炎、西ナイル熱、そして最近話題のジカ熱など、蚊が媒介する病気はかなりの数に上る。
    痒いし、うるさいし、病気の元だなんて、蚊なんていな

    0
    2016年08月18日
  • なぜ蚊は人を襲うのか

    Posted by ブクログ

    実用的な蚊対策が載っているわけではないので注意。

    蚊の生態のほか、アフリカや中南米での蚊とヒトの関わりもあり興味深い。「痒くなる物質」を注入しているというより刺される側のアレルギー反応であり、初回では痒くないらしい。

    このシリーズの他の本でも同じだったかもしれないが、科学を扱っている割に親しみやすい表現でエッセイのような印象を受ける。研究対象である蚊に愛着を抱いているらしいのが研究者らしくおもしろい。

    0
    2025年10月12日
  • なぜ蚊は人を襲うのか

    Posted by ブクログ

    『ちいさい言語学者の冒険』『ゾンビ・パラサイト』に続いて三冊目に読んでみました岩波科学ライブラリー。
    ううむ、今回もなかなか面白かった。
    蚊が運ぶ伝染病の脅威を綴りつつ、蚊への愛情もまた見える、そんな一冊でした。

    0
    2017年09月20日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!