鈴木款の作品一覧
「鈴木款」の「音楽の見える瞬間 ホワイトハンドコーラスNIPPONのきせき」「新時代への選択 小泉進次郎」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
感動で終わらない。
ホワイトハンドコーラスNIPPONのことは、仕事の中で知った。聴者とろう者が一緒に歌を歌っている。ウィーンで第九を演奏してきたと。この本では、団体の目指すところやきっかけとなったベネズエラのエル・システマ、子どもたちのエピソードなどが紹介されている。
インクルーシブとは何なのか。特別支援教育が悪だとは言わないが、日本はどうしても「特別」にしたがる。そうでなければ「一致」して異論を認めない。ホワイトハンドコーラスNIPPONでは、子どもたちがそれぞれ意見を出し合い、自分たちのことを自分で決めていくという。それを待っていられない教育現場の疲弊がある。教育関係にいる者として、教える・教わるじゃなくて対話をしようとしているかどうか自分に問いかけた。
福祉と芸術についても考えた。24時間テレビでも言われるけど、感動はどこから生まれてくるのか。「障がい者が頑張っているから」ではなくて、自分のできるベストを出して最良の表現を提供すること。それが結局のところ自分でやりたいことを選ぶ意味であり、芸術の追求なのだろう。
手歌について、手話歌を小学生の頃習っていた者として、あれは何なのだろうという気持ちがずっとあった。サイン隊の手歌は歌詞を読み込み、表現を工夫する。きっとそれは声隊(と声で歌う人たち皆)が歌詞をどのような声で表現するのか、大きさや声色を工夫するのと同じ。手話は、手歌は、言語であり、話者自身のものなのだ。
この活動が進んでいくにつれて、きっとかたちが変わっていく。変わらないものもある。また何度でも出会いたいと思った。
Posted by ブクログ
中学生向の本だとは知らなかった。
けれど、大人が読んでも充分な情報量。
読み終えて一番意外だったのが、東京オリンピックで初めてパラリンピックを同時開催した部分が焦点の作品と思いきや(タイトル部分で)
むしろそれは序章に過ぎなかったという事。
章の割合も含め、
中村医師のその後の業績こそ、この本が伝えたいことなのではないだろうか。
障がい者の雇用問題、太陽の家設立、提携会社の創設、コンピューターの導入、また施設出身者の選挙出馬
さらに日本だけではなく海外の福祉にもかかわるなど
先見の明にあふれた氏だからこそ、もっと長生きしてほしかったと思ってしまう。
別所市のバリアフリー化が進んでいることと、その理由も初めて知った。
グッドマン博士の元を訪れた際のイギリスの障がい者の人の暮らし、それに対する周囲の反応に中村医師は驚いていたけれど
『パラリンピックの先に』の章が印象深い。
可哀相、大変そう、と接するのではなく
同じ日本人で人間だから、1割が障がい者の世の中なのだから
例えばオリンピックの出場者にたまたま障がい者がいるような世界。
最近電車で車椅子の人が乗り降りする際に板を用意する駅員さんをみるようになったけれど
長田さんの「誰もいなくても一人でできるという環境を望んでいるんです」という言葉にハッとした。
例えば車椅子が多勢の世の中だったら、電車扉のボタンを押せば収納された板がでる、何だったら停車ごとに出るという設備となっていそう。
ホテルの件もだが、そういった設備やサービスにこそ出資していける世の中は遠いなぁ。。
また、海外の人は出かけるので会話を楽しんだり社交性というより社交経験があるが、日本人は会場の隅で。。というのが。。
グッドマン博士の日本人が大勢視察に来ても、変わらない、というのは耳に痛い。。
江戸川乱歩氏の『芋虫』を思い出した。
『はだしのゲン』にも描写があったが
特に戦争で傷ついた人たちは、戦後特に何の福祉や補償も無いまま生きたのだろうな。。。