作品一覧

  • 消された信仰 「最後のかくれキリシタン」--長崎・生月島の人々
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    世界遺産から黙殺された島の「祈りの記録」。 250年以上も続いたキリスト教弾圧のなかで信仰を守り続けた「かくれキリシタン」たち。その歴史に光を当てようとしたのが、2018年に日本で22番目の世界遺産となった「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」だ。 ところが、PRのために長崎県が作ったパンフレットからは、「最後のかくれキリシタンが暮らす島」の存在がこっそり消されていた。 その島の名は「生月島(いきつきしま)」。 今も島に残る信仰の姿は、独特だ。音だけを頼りに伝承されてきた「オラショ」という祈り、西洋画と全く違う筆致の「ちょんまげ姿のヨハネ」の聖画……取材を進める中で、著者はこの信仰がカトリックの主流派からタブー視されてきたことを知る。一体、なぜ――。 第24回小学館ノンフィクション大賞受賞作。 文庫版解説・島田裕巳氏(宗教学者) ※この作品は単行本版として配信されていた作品の文庫本版です。
  • 奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか
    3.8
    政権と世論に翻弄され、闘った「専門家」たちは何に敗れたのか? 小学館ノンフィクション賞大賞受賞の気鋭ライターの弩級ノンフィクション 尾身茂、押谷仁、西浦茂──感染症専門家たちは、コロナ渦3年間、国家の命運を託された。だが彼らは政権に翻弄され、世論に翻弄され、やがては身を引いた。日本にとって、コロナとは何だったのか? 長期取材を経た筆者が、専門家たちの苦闘の本質を描く。なぜ、彼らは消されたのか? 衝撃のドキュメント。

ユーザーレビュー

  • 奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか

    Posted by ブクログ

    参議院選挙の前に読みたかったのだが、数日遅れてしまった。
    日本の政治は責任を取らないし、責任を伴う決定もしない。政治家は国民の大多数の利益のためではなく自分を支持してくれる人の利益のために動く。
    コロナとの闘いは3人の首相の下で実施されたが、上に書いたことと違った首相はいなかった。その中で、尾身先生を筆頭に専門家チームは「よくやった」のだと思う。自らの主張のみを前に出せば政府との関係が切れてしまう。そうならないように、ぎりぎりの努力をしたことが、著者の取材からうかがえた。
    専門家チームは静かに消されてしまったが、彼らの奮闘がなければ日本のコロナ被害はずっと大きくなったことだろう。論争の残り火は

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    2025年07月22日
  • 奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか

    Posted by ブクログ

    今現在でも新型コロナ新規感染は、引き続き発生はしているが、既にニュースのネタになることはない。私たちの頭からも、あの感染力と致死率の高さに怯えたことが、ウソのようにフェードアウトしているのではないか。
    しかし100年に一度と言われるパンデミックへの対応が、日本では極めて不十分で、COVID-19の総括と、国として、また国民として、今後どのような施策と心構えを持つべきなのかは、きちんと総括した上で明らかにしていく必要があると感じたのを覚えている。

    そんななかで、新型コロナ発生時から専門家として携わった人たちにフォーカスを当て、私たちが報道で見聞きする表面づらの話ではなく、彼らがどのようにたち振

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    2024年05月23日
  • 奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか

    Posted by ブクログ

    この本を読むと、日本の政治家や官僚がいかに学者や科学的知見に敬意を持たず、尊重していないかがよく分かる
    反面、コロナ禍に際し、尾身先生をはじめとした専門家の方々の努力のおかげで(他国と比べると)奇跡的に人口当たりの累積死亡者数が低く抑えられたことも理解でき、改めて感謝の気持ちを覚える 国として謝意を示すべきでしょう、本当に
    コロナの記憶が生々しい今読んでおくべきオススメのドキュメンタリーです

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    2024年04月04日
  • 奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか

    Posted by ブクログ

    未曾有のコロナ禍の政策決定の裏側で繰り広げられた政治家、官僚、専門家の丁々発止の駆け引き。科学的なデータ分析・評価に基づき正しく政策決定すればいいだけなのになぜ駆け引きが…責任逃れと自分の都合のいいように科学者を使うどうしようもない政治家たちに忖度官僚。ホントに未来はないかも…それにしても「同じ目的であってもアプローチ、考え方これほど多様…。

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    2024年10月03日
  • 奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか

    Posted by ブクログ

    コロナ禍の3年半、新型コロナウイルス感染症対策分科会などの専門家会議を通して政府に新型コロナ対策を助言し、時には前面に出て毀誉褒貶に晒され、そして表舞台から姿を消した、尾身茂、押谷仁、西浦博の各氏をはじめとした感染症専門家たちに焦点を当て、2020年2月から2022年8月(一部それ以降)までの専門家(科学)と政治とのせめぎ合いを克明に描いたノンフィクション。
    専門家の側から見た日本の新型コロナ対応の過程がよくまとめられており、専門家たちと政治家・行政との間にどのような攻防があったのかがよくわかった。
    本書は明らかに専門家たちにシンパシーを持った筆致であり、また、オミクロン株が中心となって以降の

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    2024年03月29日

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