広野真嗣のレビュー一覧

  • 奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか

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    参議院選挙の前に読みたかったのだが、数日遅れてしまった。
    日本の政治は責任を取らないし、責任を伴う決定もしない。政治家は国民の大多数の利益のためではなく自分を支持してくれる人の利益のために動く。
    コロナとの闘いは3人の首相の下で実施されたが、上に書いたことと違った首相はいなかった。その中で、尾身先生を筆頭に専門家チームは「よくやった」のだと思う。自らの主張のみを前に出せば政府との関係が切れてしまう。そうならないように、ぎりぎりの努力をしたことが、著者の取材からうかがえた。
    専門家チームは静かに消されてしまったが、彼らの奮闘がなければ日本のコロナ被害はずっと大きくなったことだろう。論争の残り火は

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    2025年07月22日
  • 奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか

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    今現在でも新型コロナ新規感染は、引き続き発生はしているが、既にニュースのネタになることはない。私たちの頭からも、あの感染力と致死率の高さに怯えたことが、ウソのようにフェードアウトしているのではないか。
    しかし100年に一度と言われるパンデミックへの対応が、日本では極めて不十分で、COVID-19の総括と、国として、また国民として、今後どのような施策と心構えを持つべきなのかは、きちんと総括した上で明らかにしていく必要があると感じたのを覚えている。

    そんななかで、新型コロナ発生時から専門家として携わった人たちにフォーカスを当て、私たちが報道で見聞きする表面づらの話ではなく、彼らがどのようにたち振

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    2024年05月23日
  • 奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか

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    この本を読むと、日本の政治家や官僚がいかに学者や科学的知見に敬意を持たず、尊重していないかがよく分かる
    反面、コロナ禍に際し、尾身先生をはじめとした専門家の方々の努力のおかげで(他国と比べると)奇跡的に人口当たりの累積死亡者数が低く抑えられたことも理解でき、改めて感謝の気持ちを覚える 国として謝意を示すべきでしょう、本当に
    コロナの記憶が生々しい今読んでおくべきオススメのドキュメンタリーです

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    2024年04月04日
  • 奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか

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    未曾有のコロナ禍の政策決定の裏側で繰り広げられた政治家、官僚、専門家の丁々発止の駆け引き。科学的なデータ分析・評価に基づき正しく政策決定すればいいだけなのになぜ駆け引きが…責任逃れと自分の都合のいいように科学者を使うどうしようもない政治家たちに忖度官僚。ホントに未来はないかも…それにしても「同じ目的であってもアプローチ、考え方これほど多様…。

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    2024年10月03日
  • 奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか

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    コロナ禍の3年半、新型コロナウイルス感染症対策分科会などの専門家会議を通して政府に新型コロナ対策を助言し、時には前面に出て毀誉褒貶に晒され、そして表舞台から姿を消した、尾身茂、押谷仁、西浦博の各氏をはじめとした感染症専門家たちに焦点を当て、2020年2月から2022年8月(一部それ以降)までの専門家(科学)と政治とのせめぎ合いを克明に描いたノンフィクション。
    専門家の側から見た日本の新型コロナ対応の過程がよくまとめられており、専門家たちと政治家・行政との間にどのような攻防があったのかがよくわかった。
    本書は明らかに専門家たちにシンパシーを持った筆致であり、また、オミクロン株が中心となって以降の

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    2024年03月29日
  • 奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか

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    ネタバレ

    奔流
    コロナ「専門家」はなぜ消されたのか

    著者:広野真嗣
    発行:2024年1月17日
    講談社

    3年以上のコロナ騒ぎで、我々一般人が初めてその名を知った人、最も有名になった人、といえば、尾身茂である。もちろん、医師だが、公衆衛生の専門家として、WHOの西太平洋地域事務局長の職務を2期、10年にわたって勤めた人物。選挙で選ばれ、WHOでアジアのトップに君臨。もちろん、次の地位はWHO本部トップの事務局長だが、2006年の選挙に立候補するも敗れている。西太平洋地域事務局長の時には、SARS禍で手腕を発揮した。

    そんな尾身は、なんと、初めは外交官を目指し、慶応大の法学部に入ったという。ところが、

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    2024年07月02日
  • 奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか

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    未曾有のコロナ禍にあって、「専門家」がいかに頑張ったかを取材、「文藝春秋」の連載記事をまとめたもの。

    それでかあ。なんか言ってることにまとまりがないなと感じたのは。

    本を通して何を言いたいのか、主張がなにかよく分からなかった。
    「客観的な」レポートかと思えば、相当偏っている。

    そんな読み込むつもりもなくて恐縮だが、多分、専門家の「専門」の部分アゲ、の悪いことの根幹は政治家。それは通ってんのかな。
    それでいて、その「専門家」の尾身さんが、総理に感謝していたとサラッと書いてて、だから何と思って前後読み返してみたが、それ以上何もなく。

    専門家は、「コロナ感染絶対悪」を抑えることしか考えてない

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    2024年06月24日
  • 奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか

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    危機を前に機能しない政治、割れる世論、続く医療危機、そして使命感を持って立ち上がる専門家集団‥
    ほぼ感染症の専門家だけに密着して聞き取った結果、そうした図式的な見方を補強する内容になってしまったと感じる。それでも他国に比べ被害や分断がマシだったのは自身の領域から一步踏み出した尾身を始めとする専門家のおかげとも言えるのだが‥

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    2024年04月20日
  • 奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか

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    そんな尾身でもフラストレーションがたまることもあった。安倍晋三は小中高校の全国一斉休校を専門家に意見を聞かずに決めた。菅が決めたG o Toの前倒しスタートや岸田の待機期間短縮もそうだ。いずれも専門家の意見は聞かず、かつ、その選択の説明は十分に行わないことがあった。

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    2024年03月20日
  • 奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか

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    面白いと言うものではなかったが、知っておかなきゃいけないと思い読んだ。
    専門家の方々に感謝しなければいけないと思った。

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    2024年02月18日