【感想・ネタバレ】奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのかのレビュー

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Posted by ブクログ

この本を読むと、日本の政治家や官僚がいかに学者や科学的知見に敬意を持たず、尊重していないかがよく分かる
反面、コロナ禍に際し、尾身先生をはじめとした専門家の方々の努力のおかげで(他国と比べると)奇跡的に人口当たりの累積死亡者数が低く抑えられたことも理解でき、改めて感謝の気持ちを覚える 国として謝意を示すべきでしょう、本当に
コロナの記憶が生々しい今読んでおくべきオススメのドキュメンタリーです

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2024年04月04日

Posted by ブクログ

コロナ禍の3年半、新型コロナウイルス感染症対策分科会などの専門家会議を通して政府に新型コロナ対策を助言し、時には前面に出て毀誉褒貶に晒され、そして表舞台から姿を消した、尾身茂、押谷仁、西浦博の各氏をはじめとした感染症専門家たちに焦点を当て、2020年2月から2022年8月(一部それ以降)までの専門家(科学)と政治とのせめぎ合いを克明に描いたノンフィクション。
専門家の側から見た日本の新型コロナ対応の過程がよくまとめられており、専門家たちと政治家・行政との間にどのような攻防があったのかがよくわかった。
本書は明らかに専門家たちにシンパシーを持った筆致であり、また、オミクロン株が中心となって以降の感染症専門家たちのリスク重視の考えやそれに基づく対応にはいかがなものだったのかと思うところもあるが、総じて専門家たちは政治との関係に苦心しながら、その時々のベストを尽くそうと奮闘してもらっていたのだという認識を持った。
一方、専門家たちの意見を受けた上での政治の側のリーダーシップと意思決定に係る説明の欠如に大きな問題があったと感じた。やはり科学的知見を踏まえた専門家の意見に耳を傾け、尊重しつつ、政治の側がリーダーシップをとって政策的意思決定を行い、その説明責任をしっかりと果たしていくべきであったろう。
今後、感染症対応だけでなく、様々な分野で専門家(科学)と政治との役割分担・協働は重要性を増していくと考えられるので、コロナ禍での専門家(科学)と政治の在り方をきちんと検証し、次に生かしていくことが必要だと思う。

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2024年03月29日

Posted by ブクログ

危機を前に機能しない政治、割れる世論、続く医療危機、そして使命感を持って立ち上がる専門家集団‥
ほぼ感染症の専門家だけに密着して聞き取った結果、そうした図式的な見方を補強する内容になってしまったと感じる。それでも他国に比べ被害や分断がマシだったのは自身の領域から一步踏み出した尾身を始めとする専門家のおかげとも言えるのだが‥

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

そんな尾身でもフラストレーションがたまることもあった。安倍晋三は小中高校の全国一斉休校を専門家に意見を聞かずに決めた。菅が決めたG o Toの前倒しスタートや岸田の待機期間短縮もそうだ。いずれも専門家の意見は聞かず、かつ、その選択の説明は十分に行わないことがあった。

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2024年03月20日

Posted by ブクログ

面白いと言うものではなかったが、知っておかなきゃいけないと思い読んだ。
専門家の方々に感謝しなければいけないと思った。

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2024年02月18日

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