作品一覧

  • 「デフレ論」の誤謬 なぜマイルドなデフレから脱却できなかったのか
    -
    1巻2,200円 (税込)
    バブル崩壊以降、日本経済にマイルドなデフレが続いたのはなぜなのか。なぜ異次元の金融緩和、大胆な財政政策も、デフレ脱出につながらなかったのか――。 そこには、日本経済を大きく変化させる、需給ギャップの原因があった。グローバル化、人口動態の変化など、需要の「構造」が大きく変わった「平成日本」を振り返り、未来に禍根を残さない日本経済のあり方について、明快な指針を示す衝撃の書。 ☆バブル崩壊以降、大胆な財政・金融政策、不良債権の処理などの手を次々に打ちながら、マイルドなデフレ状態から脱しきれなかった日本経済。 ☆そこには、グローバル化の進展、人口動態の変容など、日本経済の需要面を根底から変える大きな「構造」の変化があった。そのため、供給改革のペースが追いつかず、マイルドなデフレ状態を脱しきれなかったのだ――。 ☆元日銀マンとして金融政策の現場に深くかかわった著者が、大胆な仮説をもとに、経済学の知見等も使いながら、「平成日本」を経済面から鋭く分析。国民の経済厚生を大きく毀損しない経済政策運営のあり方を考える。
  • 日本経済 成長志向の誤謬
    3.0
    1巻2,420円 (税込)
    「2%インフレと2%の実質成長」。2013年に黒田氏が日銀の総裁に就いてからずっと追い求めてきた政策だが、ここまでほとんど成果があがっていないのが実情だ。90年代後半から2000年代にかけてデフレ下にあった日本において、成長できないのはインフレ率が低いからだという論が高まった上での政策だが、ここまで成果がないということは、何かが欠けていたと言わざるを得ない。本書ではそれを様々なデータから検証し、今後はどのようなマクロ政策を目指していくべきかを提言する。 日本は「総需要の刺激」を中心としたケインズ型のマクロ政策を伝統的に行ってきたが、構造改革への取り組みが不十分だったことで、既存の雇用に固執。米国ではインターネット革命が、その後のGAFAを生み出したが、日本では「低失業率」にこだわったことで世界的競争力のないゾンビ企業の存続も許すことになった。早いうちから、マクロデータの影に潜むミクロデータに注目し、そこに集中して投資をすべきだった。 短期的には実現不可能な2%インフレ、2%の実質成長を目指して総需要刺激を繰り返すだけでは、なかなか将来に向かって挑戦できる状況にならない。供給サイドの変化を促し、スピード感をもって対処していくことがなによりも必要である。
  • 「経済大国」から降りる ダイナミズムを取り戻すマクロ安定化政策
    3.7
    1巻2,750円 (税込)
    ●金融政策は2%目標にこだわらず柔軟に。財政は一気に健全化は目指さず  金利は今後、日本でもこれまでの政策を転換し、2%を超える局面が出てくるだろう。ただ、引き続き日本の潜在成長力の低さより、急激なインフレは起こらない模様。これまでの政策で、ひたすら「2%」にこだわることに意味があったのか。今後は供給構造の変化に着目し、他国の動きもみながら柔軟に対応することが必要になる。  財政は、ブランシャールのDynamic Debt Sustainability Analysisを支持する。「政府の資金調達コスト<名目経済成長率」が維持できればある程度の財政赤字は保てると思うが、感染症や大規模災害に備え、赤字の削減はある程度は行っておくのがよいだろう。  このように、まだ日本でも対応策は残されていると思われるが、一方で緩和余地+財政赤字余地は限りなく少ない。そういった中で、日本は欧州型のように比較優位分野に決め打ちをする産業構造にかえていく必要がある。日本は完全雇用に近い状態が続くと今後も想像されるが、日本の成長力を保つには、その中身が大事だ。ゾンビ企業を排し、リスキリングを柔軟に行ったうえで、産業構造を見直していくことが求められる。  著者の神津氏は、日銀出身で、リコーの経済社会研究所で所長も務めた人物。マクロ分析には定評がある人物のひとり。

ユーザーレビュー

  • 「経済大国」から降りる ダイナミズムを取り戻すマクロ安定化政策

    Posted by ブクログ

    日本の国力が減退し結果的に経済大国と言われる地位にとどまれない現状を踏まえて、その背後にある金融政策と財政策について平易に解説されている。マクロ経済学の知識と参考となるものを脇に置いて、本書を直線的に読み進めればひとつのストーリーを意識しながら理解を進めることができるだろう。ただし、経済学から見る解釈はいつも複数あり得る。本書だけが解答ではないことを理解したうえで、マクロ経済学の理解とともに本書を読むことは非常に有益である。
    いずれにしても、今後取り得る策は多くない。

    0
    2025年08月18日
  • 「経済大国」から降りる ダイナミズムを取り戻すマクロ安定化政策

    Posted by ブクログ

    日本は「小さくても強い経済」を目指すべきと説くもの

    そのために採るべき政策の一つは社会保障制度の見直しだという。

    政治家にそんな勇気があるか・・・?

    0
    2025年08月04日
  • 「経済大国」から降りる ダイナミズムを取り戻すマクロ安定化政策

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    残暑とはいえ猛暑。もはや
    「今年が一番涼しい夏」状態のこの時代。
    すみません、経済の推薦図書が遅くなりました。
    気が付けば8月最終日です。再度すみません。

    いや、今年、凄い本が2冊も出ているので両方読むのがよいとは思いますが、まずはこの本。

    マクロの分析では定評のある、神津多可思さん。

    要するにこういう事です。


    当面の人口減少を有効に埋めあわせることができるスピードで労働市場の門戸を海外に開くことも現実的ではない。北米や欧州の先進国は、移民を受け入れることで、元からその場所に住んでいる人々の出生率の低下を補ってきた。しかし、同時にそれによる社会の不安定化というコストも負担している。

    0
    2026年06月27日
  • 日本経済 成長志向の誤謬

    Posted by ブクログ

    ジニ係数によると日本は米国、英国に次ぐ格差社会。
    そして、GDP成長率が非常に低い。富裕層に富を吸い上げられ、貧困層はさらに貧乏になるということですかね⁉︎

    0
    2022年05月20日

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