朝、出勤途中の車の中で聞いていたFM クロノスに著者が出演されていて、興味を持っていた。だが、お名前も書名も覚えておらずそのままに。それが、今日、「書籍PR」という単語が目に飛び込んできて、手にとってみたら、間違いなくあの時の本だった。
書籍PR(パブリシスト)という仕事があるとは、あの放送を聞くま
...続きを読むで知らずにいた。そして、この書籍で、その仕事の内容がはっきりとわかった。
著者・出版社側とメディアの橋渡し役でもあり、PR企画のまとめ役であり、営業でもあり、いわば本に関しての一人広告代理店のような仕事といえるだろう。
ここに書かれている著者の代表的な仕事に関しては、御本人は表にはでないけれど、仕事の成果は目にしたり耳にしたりしていたもの。「あのテレビ番組であの本がとりあげられたのは、こういう過程があってのことか!」と、興味深く読むことができた。
やさしく丁寧な語り口の文章で、読みやすく、あっという間に読んでしまった。
自分なりのポリシーを持ち、依頼を受ける作品を決めることや、メディアとの交渉のすすめ方、チームを機能させる術など、どんな仕事をしていく上でも参考になると思う。