作品一覧

  • 生活の発見 場所と時代をめぐる驚くべき歴史の旅
    5.0
    1巻2,036円 (税込)
    各誌から絶賛のレビューが相次ぎ、世界9カ国で翻訳されているベストセラー『THE WONDERBOX』、待望の邦訳!! 愛、家族、感情移入、仕事、時間、お金、感覚、旅、自然、信念、創造性、死生観など、普遍的かつ真剣に解明すべき人生の問題にぶつかったとき、わたしたちはどのように生きるべきだろうか。大昔から繰り返されてきたこの問いは、現代社会に生きるわたしたちにとっても、変わらず、超重要な課題である。わたしたちはいつになったらこれらの悩みを解決することができるのだろうか。おそらく新しい悩みは次々と生まれ、未来永劫、むずかしいことだろう。 しかしだからと言っていたずらに落胆することもまた、無意味なことである。なぜなら少なくともわたしたちにはその解決の手がかかりとなる「歴史」があるから。自分で大胆な実験をするのは勇気がいるが、異なる時代や文化のなかで人々がどのように知恵をしぼって生きてきたのか、実践の結果をふり返り、教訓とすることができる。 人生を力強く刺激的に、より良く生きるための秘訣は、歴史の叡智にある。本書を人生のガイドブックとして、私たちの「生活の発見」を始めよう。

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  • グッド・アンセスター
    3.7
    私たちは、どうしたら「よき祖先」になれるのか! 私たちは皆いずれは、未来に生まれてくる人たちにとっての祖先となります。その時、未来の人たちに私たちが「よき祖先」と思ってもらえるかどうか。負の遺産を残した「悪い祖先」にならないようにするには、今、どんな行動をすればよいのかを論じた内容です。 著者はイギリスの文化思想家。「よき祖先」になるための考え方、方法、過去から現在までの活動例を紹介します。また、その問題を様々な視点から分析し、私たちに行動を起こすよう提案しています。 考え方は、長期思考を重視するということです。 日本での政治施策の例 1550年~1750年にかけて日本の森林は荒廃し、生態系も社会も崩壊する寸前でした。 国の支配者は、森を切り開いて何千もの城や神社、邸宅を建てたのです。森林が大量に伐採されたため洪水に襲われ、その結果1600年以降は大飢饉が相次ました。 これに対して、徳川家は、1760年から100年間、世界初の大規模な林業計画に着手したんです。役人は村人に報酬を払い年間10万本の苗木を植えさせました。 この結果、1度は文明衰退の道をたどった日本が19世紀後半には再び緑の国に戻ることができました。これは私たちが環境危機に対処するためにどう長期計画をたてればよいかという希望のモデルだと言えます。 出版関連の事例では、オーストリアの「人類の記憶」という企画。人類の最も重要な著書1000冊をセラミック製のタブレットに保存し100万年保存するというもの。 また、スコットランドのケイティ・パターソンは、「未来の図書館」というプロジェクトを進めています。これは、2014年から100年にわたり毎年著名な作家が新作を寄贈し、100年後印刷され、22世紀の読者に提供するというものです。 現代の人々は、基本的に目先のことに追われて、短期思考になっているので、長期思考を意識することが未来の人々のためになると語っています。 現在、「SDGs」が叫ばれていますが、正にこの本は「持続可能な開発目標」を具現化させるための方法をわかりやすく記述した書でもあります。

ユーザーレビュー

  • グッド・アンセスター

    Posted by ブクログ

    少子高齢化や環境問題など頭では解っていたつもりのことも、実際にはどれほどの解像度で理解できているのかと思う。自分が今ここに存在するのは祖先と呼ばれる人たちがいるからであって、いつの日か自分が祖先の側になる時に何を残してあげられるのだろうか。問いが深すぎて簡単に消化することも答えを出すこともできないが、グッドアンセスターになるためにやらなくてはいけないことを整理してみることが、まず自分の一歩目かと思う。

    0
    2024年10月21日
  • グッド・アンセスター

    Posted by ブクログ

    環境問題がなぜ今、これほどまでに叫ばれるようになったのか?

    こういうことだ。
    つまり、地球の崩壊(人間が住めない地球という意味)が、我々が想像できる未来の範囲内に、はじめて入ってきたということだ。

    賢いと思っている人間もまだまだ発展途上であり、せいぜい自分の子どもの未来、頑張っても孫の未来くらいしか想像できない。たかだか200万年では、この程度の発達しかできないということだ。

    だから、環境問題に対峙できない自分を責める必要はない。それが普通なのだ。

    しかしながら、このままでは、人類は早晩絶滅してしまう。脳の進化を待ってる余裕はない。
    なんとかして、7世代先の未来を想像し、行動しなければ

    0
    2022年01月23日
  • 生活の発見 場所と時代をめぐる驚くべき歴史の旅

    Posted by ブクログ

    時間、感覚、旅など、身近なものの考え方が、歴史のなかにどのように変わってきたかを思考する本。切り口がすき。

    0
    2020年03月12日
  • 生活の発見 場所と時代をめぐる驚くべき歴史の旅

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    6つの愛の形があることを知っているだろうか?いやほんとはもっと多いのかもしれないし、少ないのかもしれない。ひょっとしたらそもそも愛って何という問題にぶち当たるのかもしれない。
    それでも人間は6つの愛の形を持つ可能性があると知ることは、これから先の人生で愛の問題に取り組むに当たって何らかのヒントになりそうだ。

    ギリシャ思想の中では愛は「エロス(性愛)」「フィリア(友愛)」「ルードゥス(遊び)」「プラグマ(成熟した愛・情愛)」「アガペー(無償の愛)」「フィラウティア(自己愛)」の六つに分類され、昔はそれをそれぞれ異なる人と満足させてきたが、現在ではすべてを一人の人で満足させようとしている。

    0
    2019年11月05日
  • 生活の発見 場所と時代をめぐる驚くべき歴史の旅

    Posted by ブクログ

    確かに歴史に学ぶ本なのだが、その切り口が素晴らしい。常識を疑えというと陳腐に聞こえてしまうが、多くの習慣がつい最近意図的に作られたものであったり、思い込みであることを事実の積み上げで穏やかに知らせてくれる。

    0
    2019年01月01日

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