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  • 四十九日のレシピ
    4.1
    1巻660円 (税込)
    妻の乙美を亡くし気力を失ってしまった良平のもとへ、娘の百合子もまた傷心を抱え出戻ってきた。 そこにやってきたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。 乙美の教え子だったという彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を伝えにきたのだった。 大切なひとを亡くしたひとつの家族が、再生へ向かうまでの四十九日間を描いた、感動の物語。

ユーザーレビュー

  • 四十九日のレシピ

    Posted by ブクログ

    タイトルに、四十九日、とあるくらいだから涙的な作品なんだろうなとは思っていたが、やっぱりじんわり泣けた。人が人を思う気持ちに心が熱くなった。この作者の作品は2冊目だが、前回も似たような感想をもったなぁと思い出した。「人が人を思う気持ち」たぶん、そこが私のツボなんだろうなぁ。他の作品も読んでみたい。


    「夢はかなわぬこともある。努力は報われぬこともある。正義は勝つとは限らない。だけどやってみなけりゃわからない。さあ、頑張ろう」 

    きっと人生には何かが必要だ。
    食って寝て起きての日々を鮮やかに彩る何かが。幸せな気持ちを作り出す何かが。笑い、喜び、驚き、ときめき、期待する、心を動かす美しい何かが

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    2025年08月28日
  • 四十九日のレシピ

    Posted by ブクログ

    百合子の夫の姉妹、義姉と義妹の言い分、伯母の珠子の主張。少し前は多数が持っていた(かもしれない)意見なんだろうけど、胸くそ悪い。ひどくべったりと残る。残虐な事件のニュースを聞いたときと同じような。自分にも子どもがいないから百合子側なのかもしれないが。

    読み終わった。
    最後、良平のいうとおり、もしかしたら乙美が、ハルカが帰ってきたのかもしれないくらい、夢のような四十九日だった。あんなにボロボロだった百合子が徐々に復活し、浩之が不貞を犯しながらも諦めない姿が、なんかちょっとよかった。

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    2025年01月07日
  • 四十九日のレシピ

    Posted by ブクログ

    この一冊からドンドンはまりこんで行った記念の本
    泣いた泣いた!主人公の心の動きも良かった
    ドラマでも見たかった

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    2024年06月02日
  • 四十九日のレシピ

    Posted by ブクログ

    私が読んだ伊吹さんの作品は再生の物語が多い気がする。

    この作品も、妻である乙美を亡くした良平とその娘の百合子がどのように生きていくのかを考えて進む物語だ。
    突然現れた井本とハルミ。現実にこんなことが起こったら受け入れることは難しいだろう。しかし、こんな2人がもし現実に現れたなら自分の人生も変わっていくのかもしれない、と想像したら楽しくなった。

    良平も百合子もこの2人に出逢わなかったら、人生なにも変わらなかっただろう。
    乙美が託した想いを繋ぎに来た井本。
    井本とハルミの去っていく姿がどちらも気になる。
    実際この2人は何者だったのか、と。
    ずっとずっと良平と百合子と居て欲しかった。そこが少し残

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    2024年03月22日
  • 四十九日のレシピ

    Posted by ブクログ

    本棚にあったのを数年ぶりに読み返しました。(挟んであったレシートによると2012年に大阪ルクアで買ったらしい)自分にも子供ができてようやくわかるようになった、登場人物の痛いまでに張り詰めた想いに泣きそうになりました。本は自分次第で何度も違う気持ちになれるから、いい。

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    2024年01月21日

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