松尾博文の作品一覧
「松尾博文」の「「石油」の終わり エネルギー大転換」「【ビジュアル解説】みんなで考える脱炭素社会」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「松尾博文」の「「石油」の終わり エネルギー大転換」「【ビジュアル解説】みんなで考える脱炭素社会」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
この本を読んでいて強く感じたことは、今後のエネルギー分野におけるアメリカと中国の影響力の強さです。現在のエネルギー大転換の底流には、アメリカのシェール革命と中国の経済成長に伴うエネルギー消費量の増大があります。
シェール革命によりエネルギーの自給自足が見えてきたアメリカは世界の警察である必然性が少なくなってきていて、それが中東の騒乱にも繋がっています。もちろん、それは日本のエネルギー政策にも大きな影を落とします。今後は石油やLNGの多くを中東からの輸入に頼るのは大きなリスクにつながりかねません。
本書にもあるように、国の根幹をなすエネルギー政策は「安全、環境、経済性、安定供給の4つの要素の最適バランスを見つける」ことが重要になってきます。冷静に、そして長期的視点をもってこのエネルギーの最適バランスを見つけ出し、その実現に早急に取り組むことが求められます。
本書は国際政治の動向、国の経済といったマクロな視点だけではなく、電力会社、商社、エネルギー企業の取り組みなどミクロな視点もふんだんに取り入れられていて読みやすかったです。本書の著者は広範なキーパソンへのインタビュー、そしてエネルギー分野への造詣の深さ、そしてバランスのとれた視点で物事を見る力が傑出しているように感じられました。
本書は次のような人にとくにおすすめできます。
国のエネルギー政策に関わるような人
エネルギー関連のビジネスに従事されている方
投資家としてエネルギー企業への投資を検討(あるいはすでに投資)している人
国際的なニュースに対してより深く理解したい人