作品一覧

  • 中国金融の実力と日本の戦略
    4.5
    1巻850円 (税込)
    2016年に世界最大となった中国の銀行市場。シャドーバンキングの資産規模は約900兆円、超富裕層の資産は2300兆円、日本の約1.3倍だという。さらに、個人間決済ではフィンテックの伸長著しく、キャッシュレス化率では日本を大きく引き離している。急成長を遂げる中国メガ市場において、日本はどのようにその「果実」を享受すべきか。日中金融協力の現場に立ってきた著者は、中国金融を把握するためには「リスクも正しく認識する必要がある」と述べる。エビデンスに基づく客観的な分析と豊富な図解により、中国金融の最前線と日本の対応策を描き出す意欲作。 【目次より】●第一章 世界トップクラスに成長した中国金融市場――その秘密と課題 ●第二章 中国金融ビジネスの最前線――日系金融機関の挑戦 ●第三章 なぜ日中金融協力が必要なのか?――未来を展望して
  • 中国共産党の経済政策
    3.6
    1巻990円 (税込)
    習近平時代の中国経済はどうなるのか? 一党独裁、政経不可分の中国にあって、今後も共産党が政権を維持していくための最大のポイントは経済政策にあるといっても過言ではない。財務省から中国大使館に4年間出向し、政策決定過程を含め中国経済をつぶさに見てきた著者だからこそ書ける中国経済の真実。(講談社現代新書)
  • 中国金融の実力と日本の戦略

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    中国の金融の現状についてすっきりかつ平易にまとめている本。日中金融協力への著者の思いが感じられるのも、良い点かと思う。コストパフォーマンスに優れた一冊。

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    2019年08月29日
  • 中国金融の実力と日本の戦略

    Posted by ブクログ

     本書に一貫して書かれている通り、金融分野において日本と中国との関わり合いはまだまだ薄い。中国の資本市場が完全に開放されていない環境下、日本の金融機関が中国にある資産に目を向けることは少ないし、実際アクセスしようとしても妨げになるものがたくさんある。
     本書では、それらをいかにして乗り越えていくのか、そのマインドを転換していこうという主張がなされている。
     自分自身、対外証券投資の業務の中で、実際に中国への投資の入口に立つインフラの第一歩を整えた経験がある。確かに、中国側の対応には政治的な意思が感じられるところもある。そういうところでは、まだまだフルアクセスとはいかないのが現状だろう。ただ、こ

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    2019年09月29日
  • 中国共産党の経済政策

    Posted by ブクログ

    リーマン・ショック以後習近平成立時までの経済政策をまとめた本。政治体制や政府内経済主管庁などを丁寧に紹介してくれており、中国経済の置かれた状況だけでなく、中央地方関係など政治体制の面での経済政策などもカバーされており読むに値する。本書後半で、著者の10年先の簡単な予測も試みており、巷で言われるような人口減少などがもたらすインパクトは10年以上先だとして、習近平の2期は中国経済は引きつづき力強さを持ち続けるとした論点は圧巻。

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    2014年03月01日
  • 中国共産党の経済政策

    Posted by ブクログ

     本書を読んで、「中国」はもはや内部が見えない謎の国ではなくなったと思えた。
     中国は「社会主義市場経済」という「特色ある社会主義」をかかげ、「共産党一頭支配」という日本から見ても異質な政治体制をとっているが、かつては見えなかったその内容がすでに既知のものとなり、研究されつつあることが本書でよくわかる。
     「政経一体システム」という中国独特の体制は、今までの世界の歴史の中で、ほかにあったのだろうか。
     本書では「中国の政経一体システムの最大の強みはスピードと実行力にある」とし、「激しい混乱が発生する経済危機への対応において特に効果を発揮した」という。
     確かに2008年のリーマン危機以来の経済

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    2013年08月04日
  • 中国共産党の経済政策

    Posted by ブクログ

    中国経済は根拠のない脅威論あるいは悲観論が跋扈しやすいですが、この本に関しては、ひたすら定点的に公平に中国経済を紹介している好著です
    新書というのは、えてして一般向けの適当な内容が多いですが、この本に関しては全然そういう事はなく、実績と経験、データの読み込みに担保されています

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    2013年04月01日

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