作品一覧
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3.5「人は誰でも間違える」を大前提に、ミスが出たときの受け止め方、対処の仕方といった仕事への取り組み姿勢をはじめ、極力ミスをなくし、言葉のセンスを磨くためのコツを具体的に紹介。さらに、誤字・脱字など間違い事例としてゲラ写真を100点以上掲載。毎日新聞校閲グループの「間違いを見逃さないノウハウ」を、他の業種、業界で働く人たちにも活用してもらえるよう、余すところなく伝える。 第1章では、間違いを盛り込んだダミー記事を用いて「間違い探しテスト」を掲載。丁寧に解説しながら、校閲記者の仕事内容を紹介する。第2章~第7章は、具体的な誤用例や誤植例を示しながら、日本語表現のあれこれをひもとく。さらに、言葉と格闘する毎日新聞校閲グループならではの視点や、事例に関するエピソードなども盛り込む。単なる誤植集にとどまらず、新聞制作を支える「言葉の番人」ともいうべき校閲の仕事の醍醐味が堪能できる一冊。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
毎日新聞での校閲ルール、という前提で新聞記事の校閲に関する実例や苦労が語られている。
「間違いがいくつあるかわからない間違い探し」というフレーズが印象的。限られた時間の中で膨大な記事の中から、「ないかもしれない」誤りを見つけて修正する大変な作業。固有名詞や数字などはその知識がないと誤りかどうかも判断できない。
改めて日本語の複雑さにも気づかされる。てにをは、漢字、それに時代と共に変化する言葉の意味など。修正の拠り所となる国語辞典でさえも誤植をすることがあるらしい。
本書の最後では、やはりというかAIについての言及もあった。膨大な手作業に有効なパートナーにも、仕事を奪う強敵にもなりうる。し