作品一覧 2015/07/24更新 日本人の脳に主語はいらない 試し読み フォロー 日本語は論理的である 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 月本洋の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 日本人の脳に主語はいらない 月本洋 言語によって脳が成長過程を通して違う構造を作るらしい事が脳解析からわかって来た。 英語脳で日本語を見る場合、日本語らしい日本語が出来なくなる可能性すら暗示しそうな報告である。 また、さまざまな雑音を言葉的に捉える日本語の感覚もここから読み解いていけそうで、言葉と脳の関係、そして、母語に日本語を持つと...続きを読む言う事を考えなおせる一冊。 Posted by ブクログ 日本語は論理的である 月本洋 明治時代以来、森有礼、志賀直哉、尾崎行雄ら有名人からも「日本語は論理的でない」と論じられてきたが、日本語が論理的であることを、論理的に証明を試みた学術論文的な書。 著者は、理工系の学者であり専門的すぎる部分もあるが、簡潔明瞭に論理を展開しており、理路整然と淡々と日本語が論理的であることを証明してお...続きを読むり、読み進めやすく説得力がある。読み始めたときには、日本語が論理的であろうが非論理的であろうが、たいした問題ではないと感じていたが、日本語が非論理的であると多く人が主張してきたことから、日本語がここわずか100年足らずで大きく変化し特に英語化していること、及びそれに関連して日本における国語教育が不適切なために、日本語が崩壊しかけていること、学生が日本語を適切に使えないこと、特に文書作成能力が極めて低いことを挙げ、読者に警鐘を鳴らしている。私は、小学生からの英語教育に賛成であったが、本書を読んでからは英語教育以上に日本語教育が重要であることを強く感じさせられた。 Posted by ブクログ 日本語は論理的である 月本洋 工学系の人工脳の研究者である筆者が、論理とは何か、そのうえで日本語について、論理があることをまとめた本である。 内容としては、日本語の非論理論や特殊論の紹介、論理とは比喩の形式であり、形式論理が重要であることを解説し、論理学の初歩も使って説明している。その上で日本語が論理がないと言われる原因の1つ...続きを読むは、学校での文法(主語ー述語)にあり、今は日本語を学ぶ人使わないにも関わらず、文科省は今だ変えていないとしている。最終章では母音を含めて、小学校での英語教育の反対論を展開している。 感想としては、工学部の人工知能研究の方らしい論理展開で、多くの資料の紹介等で納得できる点が多かった。言語学の方面の知見も読んでみたいと思った。 Posted by ブクログ 日本人の脳に主語はいらない 月本洋 懇切丁寧。 タイトルの内容を語るのに必要な予備知識の為に本の半分強。 途中、「何が知りたくてこの本読んでんだっけ?」って忘れそうになる(^^; 「雨が降る。」を英語で言うと"It rains" なんでItが要るんだ? と違和感を覚えたことがある人は読んでみた方がイイ。 心と脳と社会の関係なんてあ...続きを読むたり、主題を忘れて夢中になる。 心の形成。人格の形成。 自分を自分たらしめているものが 自分が思っている以上に社会に拠るモノなのかもしれない…と吃驚する。 Posted by ブクログ 日本人の脳に主語はいらない 月本洋 日本人が空気を読むのが得意で、英語圏の人は自己主張が強い。そんなイメージを言語、脳科学の観点から裏付けてくれたように思う。言語も含めての「文化」と考えれば、「場」を重んじるのは日本人の最大の強みなんじゃなかろうか。 Posted by ブクログ 月本洋のレビューをもっと見る