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  • ムッソリーニ ──一イタリア人の物語
    3.6
    1巻1,430円 (税込)
    鍛冶屋の息子として生まれた男は、いかにして統一以来のイタリアを象徴する指導者となったか。パレート、ソレル、ニーチェの影響下での思想形成、資本主義と社会主義を一挙に否定する「第三の道」の追求、国民ファシスト党の結成と政権獲得、多彩な女性遍歴、第二次世界大戦の敗北、そしてパルチザンによる殺害──。その生涯は、新しい社会を創造するための天命の意識に貫かれていた。従来のイメージを刷新するのみならず、一個の叙事詩にも比せられる卓抜なムッソリーニ伝。

ユーザーレビュー

  • ムッソリーニ ──一イタリア人の物語

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     ヒトラーと並んで独裁者とみなされるムッソリーニ。たしかに暴力行使を肯定したり、近隣諸国に対外戦争を仕掛けたり、さらにイタリア降伏後もイタリア北部に亡命して抵抗したりなどイタリア内外に混乱を招いたが、本書では、これらの面もひっくるめてムッソリーニを多角的な視点で見ていく。
     ムッソリーニといえば、「ファシズム」が有名であるが、これが必ずしも独裁政治に表すわけではなかった。ムッソリーニにとって、ファシズムとは資本主義や社会主義と異なる第三の道の体制だと考えた。特に顕著なのが世界恐慌時の対処法である。1933年に産業復興公社を設立したが、これは市場体制における国家による本格的な介入を世界で初めて実

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    2024年06月23日
  • ムッソリーニ ──一イタリア人の物語

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    どうしてもヒトラー の添え物として扱われがちなムッソリーニの生涯を丁寧に語る。変遷した思想、変わらなかった民族への思い、優柔不断な一面。
    もしもドイツと組んでいなければ、資本主義・社会主義に対抗する第三軸として大活躍したのでは、と妄想。

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    2020年05月03日
  • ムッソリーニ ──一イタリア人の物語

    Posted by ブクログ

     ナチス/ヒトラーのことばかり色々聞かされるが、同時期のイタリアのファシズムについては、実はよく知らない。中学校の時に「ファシズム」という言葉を教えられたが、漠然と「何か悪いコトらしい」というイメージしか無く、その実像は学ぶことがなかった。
     今では、「ファシズム」「ファシスト」という言葉は、イタリアのそれを超えて広く「強権的な独裁主義」くらいに捉えられて、意味も不明確なまま世間で濫用されている。
     イタリアのファシズムについて詳しく知りたかったが、本書はムッソリーニの伝記である。日本に30年暮らしたイタリア人が、日本語で書いた本だ。
     本書を読むと、ムッソリーニはそんなに「悪いヒト」ではない

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    2017年09月12日
  • ムッソリーニ ──一イタリア人の物語

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    ネタバレ

    梶原一騎伝、大山倍達伝、毛沢東伝みたいな読み味で、著者がムッソリーニ激推し早口オタクであることがよく伝わってくる。
    その熱量に引き気味の読者としては、割り引いて読む必要があるかもしれないと思うことを禁じ得ない。

    イタリアのこともヘタリアのこともたいして知らないので主語が大きくならないよう気をつけたいのだが、イタリアがヘタリアと呼ばれる理由が本書から察せられた。さあ戦争だと宣戦布告したら軍備が整ってませんでした、とか。こういうのをヘタレというのか下手というのか。

    昨今、読めば読むほど不勉強を自覚する。今は特にテーマを持たずに読み散らかしているが、今後は漠然と国民国家の成立あたりをテーマにしよ

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    2024年11月21日
  • ムッソリーニ ──一イタリア人の物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白いがこれ一冊で全てを知ったと考えるのは危険に思う。とりわけ隠された真実のように思うのは適当でない。

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    2021年10月03日

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