ロマノ・ヴルピッタの作品一覧
「ロマノ・ヴルピッタ」の「ムッソリーニ ──一イタリア人の物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「ロマノ・ヴルピッタ」の「ムッソリーニ ──一イタリア人の物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ヒトラーと並んで独裁者とみなされるムッソリーニ。たしかに暴力行使を肯定したり、近隣諸国に対外戦争を仕掛けたり、さらにイタリア降伏後もイタリア北部に亡命して抵抗したりなどイタリア内外に混乱を招いたが、本書では、これらの面もひっくるめてムッソリーニを多角的な視点で見ていく。
ムッソリーニといえば、「ファシズム」が有名であるが、これが必ずしも独裁政治に表すわけではなかった。ムッソリーニにとって、ファシズムとは資本主義や社会主義と異なる第三の道の体制だと考えた。特に顕著なのが世界恐慌時の対処法である。1933年に産業復興公社を設立したが、これは市場体制における国家による本格的な介入を世界で初めて実
Posted by ブクログ
ナチス/ヒトラーのことばかり色々聞かされるが、同時期のイタリアのファシズムについては、実はよく知らない。中学校の時に「ファシズム」という言葉を教えられたが、漠然と「何か悪いコトらしい」というイメージしか無く、その実像は学ぶことがなかった。
今では、「ファシズム」「ファシスト」という言葉は、イタリアのそれを超えて広く「強権的な独裁主義」くらいに捉えられて、意味も不明確なまま世間で濫用されている。
イタリアのファシズムについて詳しく知りたかったが、本書はムッソリーニの伝記である。日本に30年暮らしたイタリア人が、日本語で書いた本だ。
本書を読むと、ムッソリーニはそんなに「悪いヒト」ではない
Posted by ブクログ
梶原一騎伝、大山倍達伝、毛沢東伝みたいな読み味で、著者がムッソリーニ激推し早口オタクであることがよく伝わってくる。
その熱量に引き気味の読者としては、割り引いて読む必要があるかもしれないと思うことを禁じ得ない。
イタリアのこともヘタリアのこともたいして知らないので主語が大きくならないよう気をつけたいのだが、イタリアがヘタリアと呼ばれる理由が本書から察せられた。さあ戦争だと宣戦布告したら軍備が整ってませんでした、とか。こういうのをヘタレというのか下手というのか。
昨今、読めば読むほど不勉強を自覚する。今は特にテーマを持たずに読み散らかしているが、今後は漠然と国民国家の成立あたりをテーマにしよ